戦争体験を聞いて。

こんにちは。理学療法士のイリオです。

今回は訪問で伺っている利用者様から聞いた戦争体験を記事にしてみました。悲惨な戦争を記事にするのは不謹慎かもしれませんが、私が聞いたことを感じた事を書きたいと思います。

この記事は90歳前後の女性(数人)の利用者様の話です。

まず、話の中で一番多かったのは食べるものがなく大変な生活を送っていた事である。「さつまいもはつるまで食べた。」「白いご飯は配給で配られる物だけ。」と過酷な話をいくつも聞きました。闇市で着物と物々交換をして、交換をしたお米を警察に没収されて泣いたと言う話を聞きました。本当に想像を絶する環境で生活をしていたと感じました。

配給の話も多く出ます。「配給はあってないようなもの」、当たり前ですが十分な量の配給はなかったそうです。洋服や靴の配給は希望者の中から抽選で決まったそうです。ある人は、「配給で靴か当たって嬉しかった。でも、サイズが小さくてね。指を丸めて履いていたよ。」という話を聞きました。何とも言えない感情になりました。今ではどこでも履ける靴。戦争中は選ぶことさえできなかった。

空襲の話も衝撃的でした。「敵機襲来!敵機襲来!」とおじさんがメガホンで叫んで町中を回るそうです。放送がかかると防空壕に逃げるそうです。逃げる時には防災頭巾を被り、その方は防空壕の中で布団をかぶってしのいだそうです。幼心に「アメリカ人はどんな顔なの??」と母親に聞いたそうです。お母さんは「デングのように鼻が大きい。」と話したそうです。終戦後、実際に見たときに「大きくないじゃん。」とびっくりしたと話していました。

そして、終戦時の玉音放送を聞いた時の印象は人それぞれでした。「悔しくて泣いた。」と言う人もいれば、「あれだけ多くの飛行機で爆弾を落としていくから負けると思ってた。」と話される人もいました。

私達がいるのは、戦争を経験した人が作ってくれた時代の上に生きていると言えます。やはり、戦争は絶対に駄目。人が人を殺す理由は…。戦争は絶対にしてはいけないと誰しもわかっているはずなのに世界をみると殺し合いは終わらない。永遠に平和な世界を願います。




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