見出し画像

その1 図書館が好き

僕は普段、自転車であちこち出かけている。
ご近所、通勤、スーパー(コンビニは利用せずにどれくらい耐えられるか?試してみたくなって、もうすぐ1年になるァ)、ドラッグストア(コンビニ利用しないのにドラッグストアは利用するのね?「はい、そうです」ポイント貯めているので)、電気屋、ライブハウス(コロナの影響で1月初旬に行ったっきりだなァ。年間20本以上はお邪魔していたのにィ)。

ちなみに、ツーリングは...一度遠出をした際、翌日臀部がパンパンになってからはしていません。(その日はとても楽しかったのになァ)
遠出は遠慮。えーん、えーん。

さて、そんな自転車でのおでかけ場所に最近加わったのが“図書館”。

きっかけは、コロナの影響でオンライン会が盛んになっている今、ありがたいことに僕にも人に対してお話しする機会が巡ってきたので、あらためて自分の職業であったり、興味のあることなど勉強しなおしてみようと思ったこと。
で、どの本がいいかなぁ、と本屋さんで立ち読みしてみたけど、立ち読みだけでは、ある程度の中身を知るしかことができない(きっと、本好きの方ってそういうことがサラっとできるのではないか?と憧れを抱いています)。
ならばと「じゃ、これ全部、カードで!」という男前な行動ができるはずもない...とその時「あ、久しぶりに図書館行ってみよう!」と思い至ったのであります。

私の住んでいる愛知県には、愛知県図書館という大きな図書館があります(きっと、他県にもあるのだと思いますが)。

やはり、大は小を兼ねるし、そこまでの距離で臀部の心配もしなくて良さそうだったので、いざ自転車でGO。

道中、驚いたのは愛知県図書館の周りに木々が多いこと。おかげで木陰もたくさん。(おかげ・こかげ、漫才師みたいだなァ)
その日も予想気温は30度を超える日だったが、木陰の道を選んで走れば、意外や意外、涼しい。サイクリングにぴったりの温度設定(この優しい涼しさが保てるエアコンあったら、買いまーす!)。
なんだか、図書館に行く楽しみと木陰の涼しさのW効果で、わくわくが止まらない(わくわくのWも入れればトリプル効果!)。
そこで、この道を僕は本と木の道:本木(ぽんぎ)ロードと名付けたのでした(大丈夫です、その名前は心の中だけにしまっています)。

300mくらいの本木ロードを抜けると、そこに愛知県図書館がお出迎え。

早速、中に入ろうとする...と入口手前で足が止まる。
襲われました!

「懐かしさ」に。

この愛知県図書館、僕が予備校時代によく利用していたのであります。
というか、ほぼ毎日通っていました。

「ぜんぜん、変わってない!(建て直さない限り図書館って変わらないよね、ということにこの時気づく余地もなかったのである)」
でも、25年以上経っているのにまるで変っていないのは、驚き(桃の木、山椒の木)。

中に入ると「しーん」とした雰囲気。

そうそう、この静寂がたまらない。
普段おしゃべりな僕が黙っていなければいけないというスリリングさも加わる。
1階から4階まで、本がジャンル分けされ綺麗に並んでいる。
「本さん、こんにちは!」おっと、思わず口に出すところでした(比喩です)。
それに、独特な香りも漂っているからたまらない。この香りを嗅いでいるだけで、少し賢くなった気がしてくる(という賢さが微塵もない考え)。

検索PCで、探しているジャンルをひとつひとつチェック。
...結構あるね...本屋の比ではない。
そのジャンルの本だらけ(だらけとは失礼な!)。
でも、僕には時間とお金の余裕がある(借りるの無料だから、そりゃそうなりますよね)。

壁の利用案内を見ると、なんと6冊まで借りられるという事実を知った私がとる行動といえば(ハイ正解!)...。
両手に、分厚い専門書・ノウハウ本など6冊。

利用者カードを作り、貸出手続きを終え、カウンター近くのテーブルにカバン(自転車なのでリュック)を置いて、本を丁寧に入れる。
まさにできる男(賢さが微塵もない考え2)。
背負ってみる...重っ!(「あのさ、俺、あの子のことが好きなんだよね...」と友達が好きになった女の子はなんと!クラスのマドンナ...って時に味わう、なんて相談にのったらいいのか分からない、空気くらい重い)。

やや後ろのめりな姿勢で、本木ロードを通って家に向かう。
この時、もう2割ぐらい読んだ気になっている(賢さが微塵もない考え3)。

そうやって勢いよく借りた本の山を傍らに感じながら、いま、この文章を書いている。

...まだ、1頁も読んでいません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?