【横浜FC 2023】拝啓、遠藤雅己くんへ

 普段は、横浜FCの試合の後に思うことをつらつらと書き連ねているこのnoteですが、初めて試合の前後以外で発信したいなという想いが湧いてきたので、急に筆を執っています。

 昨日、遠藤雅己選手の水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍が発表されました。

 大卒ルーキーである彼が、このタイミングで(育成型期限付き移籍とはいえ)移籍をするということ自体にまず驚いた後、水戸さんで活躍してほしいという想い、そして何より活躍して、絶対に横浜FCに戻ってきて欲しいという強い想いが湧いてきました。

 育成型期限付き移籍というシステム上、きっと戻ってくるとは思っていますが、今一度、彼への想いを残しておこうと思います。

 今シーズン、ここまで12試合を終えて1勝3分8敗 得点9 失点30 ― 開幕から11試合もの長い期間勝利から見放されていた中、「えんまさblog」にどれだけ多くの横浜FCサポーターが救われ、心を震わされたことでしょうか。

 かく言う私も、極寒の雨の新横浜で打ちひしがれたあの夜。今、改めて見返すと恥ずかしいくらいSNSにひとしきり悔しい想いを書き散らかしていました。しかし、翌日の「えんまさblog」の投稿が心にしみて、ハートがもう一度HAMABLUEに燃えていくのを感じたひとりです。

 チームとして厳しい結果が続く中で、1人の選手として結果に向き合いつつ、熱い言葉でサポーターを励まし、鼓舞し続けてくれていたえんまさくん。一方で、この苦しい状況をひとりの選手として、ピッチに立って変えられないもどかしさもずっと発信していました。

 GKというポジションはフィールドプレーヤーに比べれば選手寿命が長いと言われます。一方で、アクシデントがない限り1試合に1人しかピッチに立てません。しかも今年はフロントの方針もあり、開幕の段階では5人もGK登録の選手が在籍してました。ただでさえ、試合の出場が難しい状況ではありましたが、序盤はブローダーセン、六反、永井と実績のある選手が入れ替わるように故障をしました。それでも、彼に回ってきたチャンスはルヴァンカップでの1試合のベンチ入りのみ。経験が必要とされがちなGKというポジションの特性上、ルーキーである彼に試合出場のチャンスが回ってこなかったことは無理からぬことであると思う一方で、試合に出られる可能性が高いクラブからのオファーに応えて移籍するという決断も無理からぬことであると思います。

 だから、えんまさくんの今回の決断を、ひとりの横浜FCサポーターとして応援しています。

 でも、えんまさくんは横浜FCに絶対に必要な選手です。お父様が初代キャプテンであったということがあるにしても、えんまさくんのクラブへの想いは何物にも代えがたいです。

 ここ数年、J1とJ2を行ったり来たりしていることを差し引いても、決して選手の在籍年数が長いとは言えないこの横浜FCというクラブにおいて、クラブのアイデンティティをこれほど深く理解してくれている選手はそうはいません。彼が一度は就職しかけた中、横浜FCでプロサッカー選手になるまでの経緯を考えても、きっとこれは運命のはずです。だから、絶対に帰ってきて欲しいです。

 少々、暑苦しくなってしまいましたが、シンプルにこれでお別れは寂しすぎます。えんまさくんに横浜FCの選手として三ツ沢のピッチに立って欲しいし、その後ろ姿をチャントで鼓舞して一緒に戦いたい。そして、ビューティフルネームを歌いたい。

 えんまさくんは、先ほど紹介した投稿でこんなことを書いてくれています。

そして三ツ沢のダービーで

借りを返す。

約束します。

もうサポーターの悲しむ顔は

見たくないです。

共に喜ぶために、

戦います。

横浜フリエスポーツクラブ/えんまさblogより

 私は、この言葉が一番染みました。
 そうだな、と。だからこそ三ツ沢のダービーはみんなで三ツ沢をHAMABLUEで染めて、一緒に戦わなきゃな!と思ったのです。

 だからこそ、今年は難しくなっちゃったかもしれないけど、(三ツ沢のダービーで勝って)絶対にJ1に残って待ってるから、来年は新横浜でも借りを返して、三ツ沢のダービーを一緒に勝とうじゃないか!と、今度はこちらから伝えたい。

 サッカーの世界は、移籍が多い世界です。サポーターの共に戦いたいという想いだけではどうにもならないことがたくさんあるのはわかっています。そして、選手には選手のキャリアがあり、生活があります。試合に出られなくてもいいから、いて欲しいなんて言うのはサポーターのエゴでしかありません。そう、わかっているのです。

 だけど、今、えんまさくんにはどうしても伝えておきたい。
 
 水戸での活躍、応援しています!
 そして、三ツ沢でまた会いましょう!!



(ひとりごと)
えんまさくん、(安永)玲央、草野(侑己)かぁ…水戸さん、一度遊びに行こうかな。。。

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