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人間万事塞翁が馬、が今の自分に刺さった

「じんかんばんじさいおうがうま」
冒頭の人間は、元々はジンカンと読む。人間とはニンゲンのことではなく、この世の中、世間という意味とのこと。万事はすべてのこと。塞翁とは砦に住んでいる老人のこと。古文の「が」は「の」に置き換えることができるので、この場合は「の」。
つまり、「世間というのはすべて、かの老人の馬である」ということになる。

では、老人の馬は何を教えてくれているのか。

ある日、老人の良馬が逃げ出した。その馬は高く売れるはずだったので、近所の人たちは不幸な老人に同情した。しかし、老人は不幸ではなと言った。
ところが忘れた頃に、その良馬が同じくらいの良馬を連れて戻ってきた。近所の人たちは幸運だと騒いだが、老人はこれが幸運とは限らないと言った。
しばらくすると、その老人の息子がその新しい良馬から落ちて足の骨を折った。近所の人たちは不幸だと騒ぎ、老人はこれまた不幸とは限らないと主張した。それから、老人の国は戦争に突入して多くの死傷者を出したが、息子は足を負傷していたので戦争に行かずに生き残った。最後に老人はこう言った。
「何が幸運で何が不幸かは変わるものだから、安易に一喜一憂すべきではない」


再来週から約1年半、体調/家庭優先のため会社をお休みします。
正直、半年前から今までのようなパフォーマンスが出来なくなりました。
昇給はもちろんせず(というか下がらなかったのはありがたい)、キャリアが一旦中断することを全てポジティブに受け入れることは出来なかった時に、この諺と久しぶりに出会いました。

長い人生、何が幸不幸かはわからない。「今」を大切にしていこうと思う。


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