専門医取得は必要か?ハイポが専門医を取るには?

こんにちは!
Twitterやm3掲示板などで度々話題になる、専門医取得は本当に必要なのか問題。亜種として博士課程に進む必要はあるか、という話題もありますね。

個人的には、「金やQOLを考えるのであれば専門医は必須」です。

もちろん総合病院で働く場合、専門医をとったとしても、非典型例をふられたり地域からの紹介が増えたりして、やりがいはあっても給料は増えないしQOLはダダ下がりすると思います。専門医のメリットは、ネットで病院名医師名を検索してきた患者に舐められにくい、くらいのものです。

では専門医がいつ給料やQOLを上げてくれるのか。

①クリニック転職のとき(場合によっては病院でも)
採用の要件として専門医を必須にしていたり、専門医を持っていることで年収に100-200万プラスしてくれたりするところは多いです。現在私は採用に関わる立場にいるのですが、雇う側からすると専門医持ちは社会的な信用になります。少なくとも4-5年の奴隷労働に耐えうるストレス耐性と社会性はあったのだな、という評価になります。他の条件が同じなら専門医を雇いたいと思うのは当然です。

②定期非常勤やスポットバイトに応募するとき
こちらも雇う側からすると、主に社会的信用の面から専門医を優遇します。競争率の高い美味しい案件も、無資格よりは専門医のほうが当選確率は高いです。

③総合病院でも医師数が多いところでは、総合内科・高齢者診療といった雑用から逃れやすくなります。専門医は専門に特化してもある程度許されるからです。

社会的信用が得られる・転職に有利・雑用が減る、このあたりが専門医を取得するメリットとなります。

とはいえ、度重なる専門医制度の改悪で、取得自体のハードルが上がってきているのが現状です。内科はj-oslerなどで敬遠されがちですが、医局に入らなずある程度ハイポめな病院でも、取得可能な病院は首都圏にも結構あります。

そういった当たり病院は人気が高いのも事実です。一番良いのはそういう病院に初期研修から潜り込むことでしょう。

QOLを考えた最短ルートは、

ブラック医局には入らない(大学名だけでふんぞり返ってる大学は特にNG)
→専攻医は市中で、可能なら初期から潜り込む
→専門医取得後は速やかに転職活動を。QOLと給料を高める。

専門医は足裏の米粒とは思いません。医師余りになるかどうかはわかりませんが、相場を見てもバイト医は飽和してきているのは事実なので、取っておくことをおすすめします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?