Good night

夜、眠りにつくのが嫌いだった。

たった一人、自分だけの暗闇の中。

眠りにつくまで、小さな孤独をいつも感じていた。

目をつむると、静かな恐怖が自分を包んでいくようだった。



隣で衣擦れの音がして、私はうっすらと目を開ける。

そこには、無防備なあなたの寝顔があった。

同じ布団の中で、僅かに体を寄せる。手を探り当て、軽く指を絡ませた。

私の手を包み込むように、彼の手が握り返してくる。

君が隣にいるだけで、今は寝るのが怖くない。

安心感に抱かれながら、私は再び眠りに落ちていく。

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