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横道坊主・中村義人さんの還暦祭ライブ。

私は九州の出身なんですが、生い立ちは子供の頃から結構いろいろある環境に育ったかもしれません。
その中で、最も辛かったいくつかの節目には、決まってカッコいい音楽・カッコいいミュージシャンの方々との出会いに助けられてきました。

やがて故郷を離れ、大人になった私がなにも知らずに東京に来てから後の未来には、その中の何人かの憧れのミュージシャンの方々との再会がありました。

10代だった私のことを覚えて下さってた方も、覚えてなかったけど温かい笑顔を向けて下さった方もいた。

そして先週、そんな尊敬するミュージシャンのお1人である横道坊主の中村義人さんの還暦祭ライブに行ってきました。

なんと、横道坊主のギタリストの今井秀明さん・横道坊主初代ベースの林田正樹さんが同じステージに立ち、変わらぬ友情にも胸が熱くなりました。

じつはまだ未成年だった私は、博多のライブハウスでメジャーデビュー直前のこの3人の方々がそろった横道坊主のライブを偶然観たことがあります。

そのライブは博多の名高いバンドがそろったイベントだったんですが、若き日の中村義人さんのステージに立った瞬間の覇気にびっくりしたのをよく覚えています。

声が、動きが、とにかく全てがロック。
こういう人をロックボーカリストと言うんだと、そのとき思いました。

今井秀明さんが刻むギターのエッジのカッコよさも、林田正樹さんのベースとクールなのに温かい表情も、梅本勝之進さんのキレがあってきもちのいいドラムも、そしてタンゲさんのギターも。

とてつもなく覇気のあるバンドで、そのときじつは辛い状況にあった私は、義人さん達のライブのカッコよさに一撃でやられ、救われていました。

その半年後くらいに横道坊主はメジャーデビューし、福岡から東京に行ってしまわれましたが…

カッコいいミュージシャン・カッコいい音楽・カッコいいライブが、一瞬にして人の未来を変えたり一生に影響を与えたりすることを、あの時義人さん達から教えていただいたと今でも思ってます。

そんな義人さん達が還暦。
西荻窪リンダガレージ(初代ベーシストの林田正樹さんのお店)で時を経てステージに立たれた義人さん達は、これまでの人生でしょうか。
さらにカッコいい大人の方々でした。

20代の頃にはなかった深みが歌や音に加わり、なおかつキレのある動きやワルガキの少年達みたいな変わらぬ友情がうかがえる掛け合い。

書きたいことはいろいろあるのですが、私が書くとチンケな言葉にしかならない気がして、あまり書けません。

でも、ひとつだけ。

ミュージシャンとして、人として、私も義人さん達のカッコよさを見習いたいと思うのでした。

年齢を重ねたあとの方が若いとき以上に美しくカッコいい大人。
…が、昔から自分がそうなりたいと憧れてきた私の人生の理想形です。

義人さん。舞(今井)さん。正樹さん。
最高のライブと人生のお手本を、ありがとうございます!!


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