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道草 草分け 草枕

皆さま新年明けましておめでとうございます。
noteを始めると言ってはや2ヶ月。
案の定何も投稿でき無いまま新年を迎えました。
とは言えお正月休みで少し心身共に落ち着いたので、
ぼちぼちと筆を取る余裕も出来てきて、
今年は可能な限り書いてみようと思います。

去年は(も)忙しすぎたので、今年の抱負は「余白」にしました。(ちなみに去年の抱負は「休む」でしたが、、)
去年東京で見た、李禹煥の展示のような、あんな美しい余白をスケジュールにつくりたいなと。
茅葺きにも、くさかんむりにも、自分自身にも、色々と新しい流れが生まれつつありますが、
日々の忙しさに追われると、その流れも目の前をただ流れてゆくだけになって
しまうので、まっさらな何かを、たっぷりと受け入れる為にも、
すでに満ちている何かを、しっかりと享受する為にも、
今年はスケジュールに余白を残して参りたいと思います。

因みにですが、くさかんむりにはこんな社訓があります。

「道草 草分け 草枕」

道草は、ある一本の道をただ真っ直ぐ歩くのではなく、
グネグネ歩いたり、寄り道したりして歩いた方が、
人生に幅が出て、思いもよらない出逢いや発見があるよ。という意味で、
茅葺き一本の道を極めてもカッコいいですが、茅葺き以外の様々な事に興味を持って関わってほしいと言う願いから。

草分けは、そのままの意味ですが、リスクを取って未開の薮を掻き分けてでも、誰も見たことのない景色を求めて、
時に本筋から外れたりしながら歩んで行けば、やがてそこに道が出来て、
後から来た人たちにもその素晴らしい景色を見せてあげる事ができるよ。という基本的に攻め続けてほしいという願いから。

草枕は、万葉集にも出てくる古い言葉なのですが、広い意味で旅の事で、
あちこち旅をして様々なものに触れ、感覚や考え方の幅を広めていってほしいという外に向かう旅と、自分を知る為の、内に向かう旅も続けてほしいという願いから。

そんな草づくしの社訓のくさかんむりですが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

相良育弥

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