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仕事と人生を豊かにする、「本質を捉える習慣」

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末から断酒を継続し、お酒を飲む時間を歩く時間にトレードした結果、心身の健康が取り戻されてきたことを実感している今日この頃。
そして、2年半で18キロという驚異的な成長曲線で増えていた体重も少しずつ落ちてきました。

さて、今日は
本質を捉える」ことで仕事と人生が豊かになる。
というお話をしていこうと思います。

皆さん日々お忙しいこととお察します。
かくいう僕自身も、新たな事業の準備で右往左往バタバタと過ごしています。
作業をこなしていたらあっという間に夜、なんてこともあります。

自分含め、多くのビジネスパーソンがそういう状況で日々頑張っておられると思いますが、そこでちょっと、自分の状況を俯瞰的にみてはどうか?
というのが今日のお話のポイントです。

前述の通り僕は今ダイエットをしています。
年末年始の暴飲暴食で太ったから痩せなきゃ!!と思っている人も多いかもしれません。
よもや、世の中にダイエット関連サービスが溢れかえっていることを見ても、ダイエットはおそらく世の中の大多数の人にとって課題であると思います。

でも、そもそも人はなぜダイエットをするのでしょうか?
なぜ太っていてはダメなのでしょうか?
痩せれば全てのゴールが達成されるのでしょうか?

自分で実践してみて改めて痛感したことなのですが、食事や運動、睡眠など、ダイエットにつながる習慣は、"痩せる"だけではなく、心身の健康に繋がっていきます。
それが習慣化することで、仕事や生活に良い影響が得られることは言うまでもありません。
それが本来の目的なんだ。と気付いたのが最近であることはお恥ずかしい限りですが・・・。

そう、本来の目的は"痩せる"ではなく、ダイエットという生活習慣の改善活動を通して、「心身の健康を維持し、豊かな仕事と人生を実現させること。」
です。

手段が目的化していないか?

仕事もさることながら、です。
多くの人はタスクに追われ、納期に迫られ、評価を気にして、、、etc
仕事を取り巻く様々な目標があって、忙しくしています。

そんな時こそ、
・「客観的に俯瞰的に見て、本質を捉える」
・「その上で現状を構造分解してみる」
ことがとてもとても重要です。

そもそもなぜ、忙しくタスクをこなさなければならないのでしょうか?
「それは、客先への納期があるから」
ではなぜ、客先の納期を守らなければならないのでしょうか?
「それが責務だし、守らなければ信用を失うから」
信用を失うとどうなるのでしょうか?
「そんなの、お客様を失って会社の損害になってしまうに決まっている」

もちろんその通りです。
が、このように掘り下げていくと、そもそも、
「お客様からの信用を得て、会社の健全な運営を維持向上すること」
が大目的です。

与えられた指示を全うすることは、もちろん社会人として大切なことです。
しかし、全体を俯瞰して、そこからさらに構造分解していくと、
「お客様からの信用を得て、会社の健全な運営を維持向上すること」
が本質的な目的であり、「タスクをこなすこと」はその一部でしかない、ということに気づくと思います。

ここで言いたいのは、「タスクをこなすことは一部なので無視して良い」ということではありません。
「お客様からの信用を得て、会社の健全な運営を維持向上すること」
その大目的はどのように構造化されているか?
その構造の中にどんな要素があり、自分はどこに軸足を置いて仕事をしていくべきなのか?見落とされているポジションはないか?
を考えることがとても大切です。

"ちびっこサッカー"になっていないか?

幼稚園児のサッカー大会を想像してみてください。
一個のボールに全員が群がり、ひたすらに自分がボールを奪うことに必死になっているシーン。

多くの忙しい会社員、チームや組織は、目の前の期限に必死になっています。
もちろん、それらをこなすことは欠かすことはできません。
しかし一方で、そんなちびっこサッカー状態で重要なことが見落とされていることは珍しくありません。

仕事の目的が、
「お客様からの信用を得て、会社の健全な運営を維持向上すること」
であれば、
・お客様の困りごとを知り、様々な解決策を模索する。
・斬新かつ有意義な提案で、お客様に価値を提供する。
・有能な社員を育て、マネージャ層が顧客に深く向き合える体制を作る。
などなど、「定められた納期を守る」以外の価値提供のポイントが見えてきます。

それらを構成する要素が満たされてこそ、顧客や社会への本質的な価値提供が実現するのではないでしょうか。

では、どうすればいいのか?

結論を言うと「余白を持つこと」です。
皆さん忙しいのは重々承知のうえで言ってますが、「そんな悠長なこと言ってる鈴木はどうせ暇なんだろ?」なんて思われるかもしれません。

でもちょっと考えてみてください。
寝る間も食う間もままならず、仕事に追われている時間が長期間続いている。そんな人はどれくらいいるでしょうか?
(もし、よほど仕事が大好きで仕方ないという人を除けば、そんな状況が、長期間続いているのは、会社的にも健康的にも危険信号です。)

かつて米国で、"アイスホッケーの神様、史上最も優れたホッケー選手"と呼ばれたウェイン・グレッキーという名選手がいました。
彼は試合中、パック(球)にプレイヤーが集中しているここぞと言うときに、皆とは逆の方向、いわば"ホワイトスペース"にひとり向かい、そこから違うアプローチでゴールを狙う、というやり方に長けていたことで有名です。

多くの場合、人間は外部環境や人間関係から得た"常識"を前提に生きています。しかし、前述のグレッキー選手のように、状況を客観的/俯瞰的にみて、他人とは違う視点・ポジション、いわば余白に立つことで、新たな道筋を見つけることができます。

そう、余白が必要なのです。
・散歩しながら自分の仕事や会社の在り方を客観的に考えてみる。
・全く違う分野の本を読んで、仕事に活かせそうなネタを見つける。
・思ったことをブログに書いて、みんなの反応を見てみる。
(いずれも自分自身実践しています。)

1日1時間でも、30分でもいい。
狭まった視野を一度解放して、余白を見つけ、そこから新たな切り口を見つけてみる。
そこから本質を見極めてみる。
そんな習慣ができたら、仕事と人生の質がもっと良くなるかもしれません。

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