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七夕の日、子育て支援センターに娘を連れていった親が思うこと

通っている子育て支援センターで、七夕会がありました。


クーラーの効いた10畳くらいの涼しいお部屋で、支援センターの先生方に絵本を読んでもらったあと、となりの体育館に移動してゲーム。


ところが娘は、おかたづけしたおもちゃを出して遊びたいと、体育館でもギャン泣き。

ゲームの説明をしているあいだも泣きわめく娘に、先生方が気をつかってくれて、順番をいちばん最初にしてくれました。


……が、スタートラインに立っても泣きつづけ、


果ては、フタがきれいに閉まっていなかった(この過失は母親の私にあり)水筒の水をこぼし、床にこぼれた水たまりを踏んで滑ってさらに大泣き。

他のお母さんたちに床を拭いてもらって、ひたすら恐縮する私。

先生方も心配するなか、いちどお部屋に戻って授乳。


そしたら、私の太もものすぐそばで、何やら虫がうごめいていました。

……と思ったらいきなり飛んだんですよ! そいつが。

授乳中にもかかわらず、立ちあがってしまいました。


「きゃあっ! なっ……何?」


開け放たれた窓の外に出ていったのは、ゴキブリかと思ったら緑色のカナブンでした。


はぁ……。
ゴキブリじゃなくてよかったけど、私がちっとも落ち着かない。



いやだ、もう行きたくない。


親どうしのつき合いというかおしゃべりが苦手だから私じしんはそこまで楽しくない。

でも子どもが楽しそうにしているから、重い腰を上げてどうにか連れて行ってるけど、こんなに機嫌そこねて迷惑かけるんだったら行くのやめた方がいいよね……。


うじうじしながら娘と体育館へ。


他の子が七夕のゲームをしているのを見ているうちに、娘の機嫌はみるみるうちに元どおりに。


緑のテープでつくられた天の川の下をキャッキャと楽しそうにくぐり抜け、針金がついた色とりどりのお星さまを、じしゃくがぶら下がった棒で釣りあげる……


のではなく、おててでつかみ取って、体育館の壁に立てられた織姫と彦星の絵に貼りつけます。


それからフラフープを汽車がわりに、親子で体育館を駆けぬける!


さっきまで大泣きしていた娘はどこへ行ったの?


にこにこ笑顔で楽しそうなんですけど!


他のお母さんたちは、自分の子いがいの親子の写真もしっかり撮っているのに、私ときたら自分の子でいっぱいいっぱいでスマホを触る余裕もありませんでした。


帰りに季節はずれのひなあられと、事前に作ってあった短冊と飾りがついた笹の葉(本物)をいただきました。


「娘ちゃんママ、よかったら写真送ります」


と、あるママが言うので


LINEとか交換するのかしら!?


と身構えていたら、



「スマホiPhoneですか? 
だったら、AirDropで送ります」


……AirDrop?


聞いたことあるけど使ったことない機能です。


ホーム画面を右上から下に向かってタップ。そんな方法も知らなかった……。

なにしろ下から上か、横にしかタップしたことがないもので。


そしたらこんな画面が出てきて、

Wi-Fiのマークのとこを長押しすると、


右下のAirDropの設定を「すべての人」に。


そうすると、連絡先を知らなくてもiPhoneどうしなら写真を送りあえる、というのです。

しかも高画質で。


なんて便利な!



3〜4人くらいのママから、大量の写真が送られてきました。私はどの子の写真も撮れてないのに。


次回のイベントは、たまちゃんのお父さんになったつもりで、iPhoneをライカのカメラと思って写真を撮りまくろうと思います。


そして、覚えたてのAirDropでたくさん写真を送るのです。


おうちが近いママどうし、子どもを乗せたベビーカーを押しながらおしゃべりして帰りました。


娘も初めてお友だちと一緒に帰れて嬉しそう。


私たちのおうちがある大通りをわたった通りぞいに、2組の親子が住んでいました。

娘よりひとつ上の子と、娘と同級生の子です。

こんなに近くに住んでいたら、よく行く公園とかショッピングモールでばったり会えそうですが、そんなことは今までありませんでした。


支援センターに行ったから出会えたんだなぁ。


もらった短冊つきの笹の葉は、夫がすぐに飾ってくれました。

娘は、送られてきた写真と動画をおじいちゃん、おばあちゃんとニコニコしながら一緒に見ていました。


前に、娘と支援センターに行ったことのあるおばあちゃんが、

「バスに乗って(ゆられてる)もやった?」

と聞くと、そのワードに反応して体を揺らす娘!

きゃっきゃっとはしゃいでいます。


バスに乗ってゆられてる、の元気な音楽に合わせて、私のひざに乗って上下に揺れるのを思い出したのかもしれません。


こんな感じで、支援センターに行ったあとは娘も嬉しそうだし、そこでの様子を聞く夫やおじいちゃん、おばあちゃんも嬉しそうで、場が和むんですよね。


私だけが、ママたちとのおしゃべりの輪に入っていかないとダメかなぁとか、

県外の人たちで作られた先輩ママグループに入りづらい、ってか入らないといけない? べつにいいよね気おくれするし、とか、

ちっぽけなことでうじうじ悩んでしまうけれども。



娘がそこで楽しそうに過ごしていて、そのおかげで家族に明るくしあわせな時間がもたらされるなら、


これからも、
ちょっとだけ頑張って連れて行こうかな。


そんなきもちで、私は娘を支援センターに連れていくのでした。



とりあえず、私の願いごと

『娘が公立のこども園に通うまで、親子ともども健康で、支援センターに楽しく通いたい。いや、通います』


【追記】

おうちのベランダから、天の川みれました!

まわりの街灯があかるくて、メガネかけて、さらに目をこらしてやっと見えました。

それでも、いつもより星がいっぱいあって、ベランダから見える空がプラネタリウムみたいになってました。

眠っていた娘も起きだして、親子3人で天の川を見ながら、

「みんなで なかよく くらせますように」

とあらためてお願い、というか誓いをたてました。


娘は天の川のもとで、ふたたびスヤスヤ。


彼女にとって、きょうは誕生日の次くらいにしあわせな1日だったと思います。





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