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【芸術雑談#8】 見守りたいYouTube炎上案件 - バレエ系YouTuber ヤマカイさんとヒューマさん

どうも。いくらと納豆です。
爆発した創作意欲が一旦落ち着いて、またぼちぼち書いていけたらいいなと思います。
今回は、最近YouTubeで発見した見守りたい「炎上」があったので、それについてお話ししようと思います。

どうやらバレエ系YouTuberで火が上がったらしい

ざっくり、ほーーーんとにざっくりいうと、
「バレエの裾野を広げるために身近に感じるような動画を」という目的でYouTubeをやられているヤマカイさんに「いやいやそんな動画でバレエという高尚な芸術を穢すのやめてもらっていいですか」とヒューマさんが噛み付いたという内容。
(まぁ、実際炎上しているのは、そのテーマではなく視聴者から見てヒューマさんの対応がお粗末なのでは?というところが原因だと第三者としては見ていますが。)

詳細については、クララボのクサノさんの記事のLinkを置かせていただければなと思います。今回の炎上が綺麗にまとまっているのと、私はアマチュアではあるものの吹奏楽をやっていたので、「音楽」「クラシック」というテーマでの記事で、アマチュアなりにとても共感しました。

バレエ系の炎上は以前、けっけちゃんねるさんが燃えてたなぁー、というのは知ってたんですよね。私はバレエを習ったことがないのバレエ業界は全くの無知の人間なんですが、バレエあるあるが想像が容易でめっちゃ面白くて。一時期めっちゃ見て笑ってました。

この時の炎上の原因が「バレエの先生でもない芸人がレッスンやワークショップとかなんでやってんねん。バレエに失礼やろ。」というような内容だったかなと。ざっくり。

芸術が必ず通るであろう道

私はアマチュアで細々と音楽をやっている人間なので、今回の炎上のようなガチプロの方の気持ちは100%理解することができません。「芸術で生きていくことの大変さ」とか、「それぞれの業界の中でしかわからない感覚」とかは、あくまで「想像の域を超えない」です。

でも、今回の件…

どこにでもあるし、めっちゃ難しいよねぇぇぇぇぇぇ!!!!!
全く他人事に思えん!!一生解決しない問題!!!

確かに「高尚な美しいバレエ」が好きなヒューマさんからしたら、ヤマカイさんの「コマーシャルとして人を寄せ付けるように作ってある動画」は、「自分の大切で好きなものを穢された」と思うのは想像できる。

「芸術は分かる人にしか分からないんだから、その魅力がわからない人に無理に広める必要はあるの?それは”バレエ”ではなく、”バレエのような何か”だよね。バレエのレベルを下げてまで一般に広める必要はない。」という意見も、痛いほど分かる。

「なんでこの人たちのためにレベル下げなきゃいけないの?ついてこれない人は切り捨てればいいんじゃない?」みたいな不満って、芸術に限らず、勉学であったり、スポーツであったり、普通の会社でもあるものだなと思います。

一方、ヤマカイさんのアンサー動画での、

「才能があるダンサーさん達が軒並み辞めていくのを目の当たりにして、バレエの市場を広げないといけないと思っている。」

「日本のバレエのお稽古文化が広まっているので人口は多いが、公演事業という観点でまだまだなのでお客さんを増やす事でバレエに貢献できればと思っている。」

「市場が小さいとスポンサーがつきにくいから、市場を広げる必要がある。今の市場規模だとバレエというブランディングは良くても、マーケティング観点で弱い。」

これも痛いほど分かる。

今苦しい中頑張っている人たちの助けになりたい、将来この仕事を目指している人に苦しい思いをして欲しくない、そのためにもまずは生活、お金、を安定させなければ、そのためにはまずは市場を広げていかねば、という気持ちもバレエや芸術に限らず、働いている人なら多くの人が同じ気持ちを思うのではないかなと。

「バレエに興味を持つ前に、まず自分に魅力を感じてもらわないと。」

「今のYouTubeの仕様だと、バレエ動画を出してもバレエに興味がない人に届きにくいから、ある程度現在のトレンドにあったもので知名度をあげていかないといけない。」

「面白いの線引きを間違えたのは申し訳ない。」

「ヤマカイの行動=バレエダンサーの発言と思われることがあるということで、影響力と責任をもっていく。」

この辺に関してはYouTuberやインフルエンサーとしての苦悩、みたいな部分なので私は経験したことはないですが、自分の中にちゃんと理論、意見、思い、情熱があって、反省するとこは反省して、「こんなに丁寧な批判に対するアンサー動画…見たことねぇ…。非の打ち所がない…。これで25歳年下かよぉ…。すごすぎる…。」と思っていたのです。

もともと炎上前からヤマカイさんは知っていて、自分たちの眠れる森の美女の公演をみるリアクション動画をみて「やっぱりこうやって自分の納得いかなかった部分とか反省したり、ミスしてクソって思ったり、プロでもそうなんだなー。なんか元気出た!」と思ったことがあるんですよね。

投稿日がちょうど自分がぶっ倒れてから動けるようになった時期だから、多分、私の心がまだ回復してなくて。こうやってストイックに芸術に向き合う姿に元気もらったんだと思います。「自分のこのストイックさ、間違いじゃないよね」みたいな。

(その後に「こいつやってんな…笑」みたいな動画が増えたのは知ってましたが…。見てないけど…。)

長々と書きましたが、ヒューマさんの意見も、ヤマカイさんの意見も、どっちも正しいんですよね。私から見て。

どちらもバレエに真剣だからこそ、どちらも間違ってない。

「伝統的なものはそのまま正しく受け継ぐべきだ」
「新しいものを伝統の中に取り入れていかないと衰退していく」

これって一生解決しないし、一生争いが終わらない内容ですよね。

ピンチをチャンスに変えて欲しい

ヒューマさんの噛みつき動画を初めてみた時に、

「あぁ〜。私も同じこと思ってたことあるわぁ〜。若いなぁ〜。こんなに純粋無垢な育ち方する人いるんだぁ〜。」って思いました。

これは決してDisっているわけではなく、違う内容とは言えど似たような道を通ったことがあるから思ったわけです。

でも、今は私ももう31歳。
仕事を教えてもらい実行する立場から、人に仕事をしてもらうリーダーポジションも任せてもらったこともあります。
だから、ヤマカイさんの情熱の方が今の私には沁みます。

ヤマカイさんは活動休止ということで、まずは本当に一回休んで、心身ともに元気になって帰ってきて欲しいですね。ゆっくりでいいので。
私なんてまだ8月末から休職して、まだ復帰してないからね。(違

今回の炎上で他のバレエ系YouTuberさんもご意見動画をあげていて、

ちあこちゃんねるさんはセンシティブな内容なのにシバターパロをするというYouTuberフォーマットみたいなもので笑いを取りながら大人なご意見を述べてらしたり、

猪野恵司さんはちゃんとヒューマさんを怒ってくれている。

なんか、単純に素敵だなと思ったんですよね。
バレエ界にも魅力的な人がいっぱいいるんだなーと思ったんですよ。

しかも、バレエ界のみならず、様々なところにこの炎上の話題が広がっているようで。

もう、これなら、
一視聴者として、
アマチュアながら芸術をかじってる人間として、
「お、これ、時代変わったな」みたいなものを見たい。
バレエ業界が盛り上がるところを一緒に見ていきたい。

本当に第三者で人任せではあるのですが、
なんだかすごいものが見れるような気がしてしまったのです。

今の炎上ポイントが「お互いの意見のぶつかり合い」というより「SNSでの見え方、魅せ方」「人としての最低限必要なマインド」の方が強くなってしまっているので残念ではあるのですが、この「伝統を重んじるか、時代に対応していくか」みたいなテーマは注目する人が多いと思うんですよ。

和解できたら全俺が泣きますし。
和解できなかったら和解できないで、お互いに自分の信念でバチバチでぶつかりあって欲しい。
(もちろんお互いにリスペクトを持ってね。)

なんだか、このまま終わってしまうのはもったいない!!

どっちに転んでもマイナスなことってないと思うんですよね…。
だって、どっちも正しいんだもん。

だたの一視聴者ではありますが、この炎上が何か新しい時代を作るきっかけになったら面白いのになぁと思っています。
今はお互いにお互いが苦手ではあると思うのですが、何かいい形で終わりを迎えてくれることを陰ながら願っています。
この件は引き続き見守っていこうと思います。

おわり。

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