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大学で担当する地域精神保健の授業チラ見せ
はーい✋いくらちゃんです。
本日のnoteは、結構、コテコテの地域精神保健のお話。
学部の3年生向けにお話しさせていただいた授業の一部から、みなさんに少しおすそ分け。
前回は、困難を打破し、活路を見出すマインドセットのお話をしました。
いくらちゃんは、かつて行政で保健師をしていた時、
精神保健の担当をしていましたが、困難なことだらけでした。
できない理由を見つけるのは簡単でしたけど、自分なりのサードドアを見つけることには、大変苦労しました。
自ら考えて、行動することで、打開策を見つけて、地域精神保健にも役立つ開業保健師という道を見つけました。今日は、そんなお話になると思います。
母校に凱旋!?
以前、一緒に働いていたご縁で、今回、大学で授業をさせていただく機会をいただくことになりました。
名古屋大学大学院医学系研究科の田中晴佳先生、誠にありがとうございます。
この場をお借りして、御礼申し上げます。
彼女が分担執筆している、この教科書。
地域のこともちゃんと取り上げてくださっているし、内容が具体的でかつまとまっていてわかりやすい!名著ですね。
ところで、当日の朝思い出したのですが、
実は、名古屋大学大学院は、母校だったんですよ。
当日の朝、思い出すっていう。
キャンパスに足を踏み入れた時の懐かしさは、言い知れぬものがありました。
(右奥に見えるのが、ナゴヤドームです。)
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授業開始!
![](https://assets.st-note.com/img/1651047962602-DR8ybbnOgL.jpg?width=1200)
保健所で関わったあるあるの一例をご紹介してのスタート。
地域で働く看護職にどんな役割があるのか、それを考えてもらうことが、今日の授業の主目的。
精神科病院を退院する際に、地域に帰りたいと願う精神障害者のぶち当たる課題を一緒に考える。
貸してもらえる部屋が見つからない。
導入されたヘルパーさんとの相性がうまく合わない。
疾患理解の乏しい近隣住民からの差別的な言動。
まだまだ地域に残る偏見。。。。。。
多くの課題が、今でも顕在化、潜在化していますよね。
9年ぶりに保健所勤務もしている今でも、以前と課題が変わっていないところもたくさんあります。
実体験をもとに、理論や国からのガイドラインと照らし合わせて、
看護職が取り組む内容について思いを巡らせる。
アセスメントするだけじゃダメだよー
ちゃんとその後の計画・実行・再評価からの再ACTION!!
学生さんたちに馴染みのあるSOAPやPDCAと関連づけて、行動の重要性も力説。
で、偉そうにしゃべっているいくらちゃんが、じゃあ、一体どんなアクションを起こしたのか?の例を3つ。
1.実態調査
対象地域の専門スタッフの現状調査として、精神障害者を訪問する保健医療福祉職の悉皆調査(全数調査)。
なんと、回収率80%超え。悉皆調査でこの回収率やばい。
(強制力が働いたんじゃないですか?っていうクソ研究者の批判は甘んじて受け付けます。現場をマジで変えたいから、なるべく全部のデータが欲しいんだわ。そりゃ圧力もかけるわ、あったりめーだ。)
実態が色濃く出ている調査結果は、その後の予算獲得に役立ち、現場の新規事業(ネットワーク構築のための事例検討研修会の開催)が叶った。
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ちゃんと、論文にもしたんだよ。
↓論文の抄録はこちら↓
地域における精神障害者に対する訪問支援者の実態に関する調査
こういう報告書をきちんと出すことが、現場を変える。
2.教育へのアプローチ
メンタルヘルスリテラシーの向上プログラムを義務教育から提供。
教育委員会、精神科医療機関と連携して、本人、家族、地域、関係機関などに重層的にサービス提供。
統合失調症の好発年齢(およびその直前、前駆症状が出やすい)である思春期に対する予防的な支援。
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このお仕事は、めっちゃ目立った!
ざっと見つけただけで、論文・報告書がモリモリ。
頑張って書いたなー。
①教育・保健・医療の連携による思春期精神保健の取り組み YESnet(四日市早期支援ネットワーク)の実践を通して:宮越裕治、藤田真梨、井倉一政 保健師ジャーナル 第70巻9号 788-792. 2014
②若年者を対象とした「精神保健の早期支援ネットワーク事業」:井倉一政、宮越裕治、星野真梨、東せい 公衆衛生情報雑誌 37-40 2014
③思春期精神保健における早期支援ネットワーク活動の取り組み~医療機関・教育委員会と協働する保健所保健師の役割に焦点をあてて~:井倉一政 保健師ジャーナル 第70巻12号 1084-1089. 2014
④中学生に対する精神保健授業のプログラム評価に関する研究:宮越裕治、井倉一政、服部春樹、大越扶貴 三重県立看護大学紀要 第19巻43-50.2016.
⑤メンタルヘルスリテラシーの向上を目指した精神保健プログラムを受講した中学生の意識に関する研究:宮越裕治、井倉一政、松川真葵、大越扶貴 東海公衆衛生学会誌 第5巻1号 63-68.2017
実践活動の受賞も、この時期重なりました。
リリー賞、チヨダ地域保健推進賞。
あーざーす!!
3.住まいの提供事業
いくらちゃんが、どんな思考で、住まいの問題を解決しようとしていたか。
家賃補助制度の創設を検討。→財源ありません。失敗。
偏見のない地域づくり。→時間がかかる。失敗。
不動産会社・大家さん向け講演会の実施。→上司の反対。失敗。
投資家を探す。→失敗。
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絶望の淵で、起業家から、
「小さくでも踏み出せ。公務員しながらでもあなたにできることあるんじゃないの?」
と言われ、公務員しながら、不動産賃貸業へ進出した話。。。。
奥さんを連帯保証人にして、土地と建物買ったよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1651049210359-EsLBWYoVk9.png?width=1200)
それにしても、いくらちゃんって、頭おかしいですよね。
(自分で言うな!)
文字に起こすと、やべー奴だな。
ホンマにぶっ壊れてるなー笑
↓活動報告はこちら(これは本文が見れるよ)↓
住宅提供事業を行う開業保健師の活動の考察
支援者としてのスタンス、想い
この支援者とか専門家って言葉、好きじゃないんですよねー
人対人のことだから、支援者・被支援者とかって感じじゃない。
相互作用の中で、共に良い方向に向かっていくようなイメージっすよね。
まぁ、でも聞き手には、保健師=専門家=支援者の方がわかりやすいのかなと考えて、仕方なく、「支援者」を使う。
![](https://assets.st-note.com/img/1651049593360-F6OGJA1dIf.png?width=1200)
いくらちゃんの家族は、視力障がい者です。
また、いくらちゃん自身もアルコール依存症当事者(いわゆる一つの精神障がい者)です。
やっぱり、支援・被支援の関係、どうもしっくりこないんですよ。
視力障がい者である家族から教えられること、ホンマに山のようにあるんで。
今後は、もしかしてだけど、
アルコール依存症当事者として、お話する機会もあるかも!
(ちょっとお誘いいただいているお話もあったりして。)
それにしても、今日のnoteも熱がこもった回になりましたね。
授業受けてくれた学生さんたちが10人以上Twitterフォローしてくれたので、
復習用にこのnoteが届いたら嬉しいな。
よかったら、ここにもコメント残していってね。
大好きな後輩の皆さん!!
またお会いしましょうね。質問のDMもお待ちしてます。
関係者の皆さん。
いくらちゃんへの講演会依頼は、ホームページのお問い合わせフォームから、ご依頼ください。
ご予算、スケジュール等、ご要望をお聞かせください。
(ちゃっかり宣伝!!)
さーて 来週のいくらちゃんは
「あんなこといいな、できたらいいな」
「それ、番組間違えてるよ。part2」
「かとちゃんぺ。ちょっよだけよ〜」
の3本です。
来週もまた、みてくださいね!
ジャンケン、ポン!
ありがとうございます!ご支援いただけると、看護職の未来がちょっとだけドキドキ・ワクワクします!!