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中世イタリアの物語『デカメロン』はペストの流行から避難する話である。この流行は何年もかけ…
関税は商品の代金とは別にかかる費用である。関税をできるだけ下げれば、国境を越えて商品は移…
人間の注意が自らの周囲にしか行き届かないのであれば、よその国まで経営する帝国主義は資源を…
カネは天下の回り物という。本来は、金銭は人々の手を転々と渡っていくものであるから、その持…
国家と市場とのバランスが最も前者の側に傾いたのは第二次世界大戦中であった。今回のテーマは…
経済秩序に関する戦後構想は、フランクリン・D・ローズベルトが演説した四つの自由のうち、欠…
南北問題という言葉の由来は、ロイズ銀行頭取オリバー・フランクスが1959年に開発途上国を「南」と表現したことにあるという。フランクスはイギリスの駐米大使を務めたことがあり、世界情勢に明るかったであろう。最近は、グローバルサウスと呼ばれることが多い。地球の南部とわざわざ書き加えるのは、例えばアメリカ合衆国のそれのようなほかの南部と紛らわしいからであろうか。今回のテーマは、南北問題の発生とそれに対してとられた諸対策について説明しなさい、である。
紙幣、つまり紙のカネ、はなぜ通用するのか? 皆がそれを別の商品の代わりとして受け取るから、…
開発独裁は、政府と人々が同じ開発の夢を見ている間は幸せであるかもしれない。しかし、その夢…