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No Book, No Life

自分の中で、ちょっと買い過ぎちゃったかな、と思っても、生活する上で豊かさを感じるバロメーターになるのが本である。

貧乏なくせに。買わなくても、読み切れないくらいまだまだ未読は本はたくさんあるのに。中古本を探すとか、借りるとか、節約しながら読み続けることはまだいくらでも出来るのに。それでも、本屋さんに行ってはついつい新しい本を買っちゃう。
貧乏なんだから、本を買ってる場合ではない。どうしても欲しかったら節約するなり、世の中に溢れている無料で読める活字を読めばいい、とは内心思っても、逆に洋服一枚買うのを我慢した金額で、欲しいと思った本を買う満足を手に入れられるなら、安い買い物じゃないか。この金額を手放してみたところで明日のお米に事欠くわけでもなく、こうして暮らしていられるのだし。

そう言うのって、誰にでもありますよね。
そんなもの買うお金があるんだったら、こっちに使えば良いのに、って。
他人から見たら無駄なものに見えても、何に使うお金だったら惜しくはないかは人それぞれの、アイデンティティの問題。
それを手放すようになったら、精神的困窮が極まってるのかもしれないな、と。

実は先日、あまり音楽は聴かない方だけど、それでも唯一、といって言いかもしれない「この人のライブなら行ってみたいかも」と思ってたライブが地元近くであったというのに、悩んだ末に、お金が惜しくて止めてしまった。

あとで評判を聞くと「やっぱり行っときゃ良かった~」と思ったと同時に、お金を惜しんで行くのを止めた自分の心の貧しさが浮き彫りになった気がした。やっぱ、精神的豊かさだけは、保ち続けなきゃダメだよね。ま、行かないと決めたのは、それだけどうしても行きたいって訳じゃなかったってことだ。とかなんとか、一人問答しながら、本だけは、買いたいのに買わない、という選択をしないで済むようにしよう、と改めて心に誓ったのでありました。

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