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『FINAL FANTASY X HD Remaster』感想・レビュー

シリーズ屈指の名作との呼び声高いFFXを超今更ながらプレイしたので感想・レビュー書かせていただきます!


レビューするひと

rsec

わさびに強い。好きな手塚治虫作品は『アドルフに告ぐ』

幾村

わさびに弱い。好きな手塚治虫作品は『火の鳥(異形編)』

■ゲーム基本情報


  • [タイトル]FINAL FANTASY X HD Remaster

  • [ジャンル]RPG

  • [ハード]Play Station Vita

  • [開発]Virtuos

  • [販売]スクウェア・エニックス

  • [発売日]2013.12.26(オリジナルは2001.7.19)

  • [CERO]C

  • [公式サイト]https://www.jp.square-enix.com/ffx_x-2HD/


■ストーリー・世界観

大都市ザナルカンドでブリッツボールの選手として活躍している主人公・ティーダ。ある夜ザナルカンドを巨大な魔物が襲い、その襲撃の最中にティーダは見知らぬ地へと迷い込んでしまう。

そこは巨大な魔物「シン」が破壊を繰り返す世界、スピラ。

右も左も分からぬまま元の世界へと帰る方法を探すティーダは、「シン」を倒す使命を背負った召喚士の少女・ユウナと出会う。

スピラの希望としてシン討伐を目指すユウナの旅に同行することにしたティーダは、旅が進むにつれて世界の真実に気付いていくのだった。

■さっくりレビュー

5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。


rsec編[総合点:16点]

クリアタイム
50時間

設定・ストーリー[4点]

ストーリーは本筋は暗い雰囲気で進むけど、ところどころ明るい感じも出していたりして鬱にはならないで進んでいける。

でも、なんか当初(原作)のころから思ってたけど、わかりにくくない?みんなちゃんと理解してるのかなこれ?ちょっと雰囲気でごり押しされてるけど、よくよく考えてみるとよくわからなくない?みたいなとこが個人的にあって、それはHDリマスターとかでも変わらなかった。

X-2とかスピンオフとかみたいなのも出てて、無理やり補完したり実は、みたいなのあるんじゃないかと勘繰ってしまうのは性格の問題なのか。
でもだいたいわかるのでだいたいオッケー感動した!と割りきっちゃえばいいのだ。FFはだいたいそう(褒めてる)

システム・操作感[3点]

スフィア盤って、楽しい育成要素ではあって結構序盤は頭も使って楽しめたからいいと思う。ただ、基本的にはレベル上げまくって無双したいタイプなので、そういった意味ではちょっとフラストレーションも。

操作感は通常のストーリー進める上ではバトルとか含め不満はないけど、ブリッツボールがほんと嫌。そもそもああいうミニゲーム系嫌いいらない派だというのもあり、イライラしながら操作して初見負けてた。
そういうのやりたいならそういうゲーム作れよって思うのだど、「やってもやらなくてもいい」にして、あんま重要な要素にしないでほしいなあ。

グラフィック[4点]

グラフィックの単純な評価として言えばもちろんとても凄いし、風景とかおーって思うんだけど、いわゆる不気味の谷って言われてた感じがもろに出てない?っていうか、ハード性能とか考えて限界があるのはわかった上で言うけど、登場人物の気持ち悪さはどうしても出ちゃうよね。

凄く綺麗な映像なんだけど。これは制作側のせいじゃない、っていう部分があるのはわかってるので、なんか申し訳ないけど、リアル映像路線のゲームHDリマスターとかはこうなる宿命なのか。

サウンド・BGM[5点]

サウンド相変わらず褒めすぎちゃう傾向にあるとは自覚してますが、やっぱり「ザナルカンドにて」はしっかり聞いちゃうし、あれのせいで1時間ぐらいゲームが進められません。
基本的にはバトルとか激しめ音楽好きだけどここまでしっとりできるのにずっと聴ける曲ってなかなか巡り合えない。

あと個人的にはラスボスBGMは歴代FFの中でもTop10入りさせたいぐらい好きかもしれない。通常戦闘は普通の人にあまり耳に残らないんじゃないかなと思った。

良かった点

しっかりFFしているので、FFX初見の方も振り返りおじさんも十分に楽しめるというのはさすがだと思います。
中古でめちゃくちゃ安くなってるので、申し訳なさを感じつつですがこういった大作が気軽にできるのはありがたい。

あと、全体的な暗めなストーリー進行がむしろちょうどいい感じで先へ進ませるモチベーションになった気もしているし、終わり方も良かった気がする。

悪かった点

良かった点をぶち壊していると個人的に思うのは、ミニゲームとかパズル要素。めんどくさい。楽しくない。
楽しめてやれてる人もいるかもしれないし、実際原作の時ここまでめんどくさく思ってなかったかもしれないけど、終盤のパズル要素とか、ダンジョンとか本当イライラしない?ここで時間稼ぎする必要ある?一気に進めたいんだよ何度も同じとこ行ったり来たりとか本当にやりたくないんだよ!と心に余裕のないおじさんの叫びがこだまする。

その他

X-2とかスピンオフとか、やってみたい見てみたい気もするけど、ちょっと後悔しそうな気もしている。いつかやろう。
X-2は1時間ぐらいやって放置している……。


幾村編[総合点:13点]

クリアタイム
43時間(ゲーム内)

設定・ストーリー[4点]

ストーリーや設定は面白いと思った。
世界観が作り込まれている分その説明部分は複雑だけど、シナリオの展開としては少しの悲愴感を孕みつつ基本的には明快に進む。ゲーム的には一本道にしたけど、実は色々と細かい裏設定みたいなものがあるよ!すごくあるよ!って随所でアピールしてくるのになんか時代を感じた。

とりあえず胸を張って満場一致の大団円超ハッピーエンド!とは言えないよなぁって感じなので、これがシリーズの中でも一、二を争うほど評価されているっていうのはFFファンたちの業の深さを感じるというかなんというか。

システム・操作感[2点]

シナリオの良さをゲーム性で潰しているなというのが正直な気持ち。
とりあえずカメラ操作が自分でできないゲームを久しぶりにやったので慣れるまで若干画面酔いした。これは元々が古いゲームなので仕方ない。

戦闘システムが悪いとかでも無い。
いわゆるレベリングが無い代わりの育成要素としてスフィア盤というシステムがあって、若干理解するまで迷い迷いやることになるけど、それも独特で良いと思う。

何がって、ミニゲーム要素が多いのがめんどくさい。
各寺院で毎回やる試練が正直だるい。ついでにチョコボレースとかモンスターハントとかブリッツボールとか雷避けとか……やりたくなきゃやらなくていいんだろうけど……。

あとラストバトル、ガチで4、5回やり直す羽目に。あんまりガチガチに育成しなくても進められたのでそのまま進んでいたら、ラスボス1回目でワンパンで壊滅。嘘だろって。
なので、クリアタイムは実際50時間くらいだったんじゃないかと思う。結構初見殺しもあって、何度か心が折れかけた。

グラフィック[3点]

当時から売りにしていたらしい水の表現はさすがにお見事。
ムービーシーンもキャラクターの表情がよく動くし、シンの動きなんかも良い意味で気持ち悪くて素晴らしい。

ただ力を入れているところと抜けているところの差がすごくなってしまってる感があって、ひっくるめると時代なりかなぁという印象。これってリマスターのせいなんですかね?
メインキャラ以外がなんかのっぺりしててこわい……。

サウンド・BGM[4点]

なるほどこれがかの有名な「ザナルカンドにて」でしたか。確かに心に残る感じはある。普段BGMとかに無頓着なので余計に。

ラスボスの戦闘曲が良かった。これだけが異質で設定的にもすごく合ってると思った。まぁ前述の通り何回も聴くことになったので若干トラウマ曲になったけど。

良かった点

完全懲悪、文句なし超ハッピーエンド!ではないところ。
あれだけ悲壮な覚悟を持ったヒロインを用意したのだから、こうでなくては。

悪かった点

全ての良いところをゲームのめんどくささが覆い隠してしまうところ。
クリアしたときにクリアした達成感よりもやっと終わらせられた……という気持ちの方が強かったのが悲しかった。

その他

とにかくクリアできてホッとしたところで、やり込みをあんまりやっていないのが申し訳ない気持ちと、それにしたってやり込み要素が多すぎるだろの気持ちがせめぎ合っている……。



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