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認定出産ドゥーラについて

Childbirth International(CBI)認定ドゥーラを取得した時は本当に嬉しかった。ドゥーラの事を学びたいと思い、申込し妊産婦の生理学、心理、ドゥーラの在り方を吸収する事が楽しみで仕方ありませんでした。

出産ドゥーラの事をもっと知りたいと思い日本国内で学べないか調べましたが・・・・・ない。
海外だと、ドゥーラの認定は幾つかある事を知り、海外でドゥーラとして活動している方に問い合わせし、同じ時期にドゥーラを学ばれている別の方に繋いでもらいました。

その時の、自分の環境や時間の使い方を考慮した結果、Childbirth International(CBI)を選びました。これまで地域で、日本国内に滞在している海外の方達への対応をしていた経験と、2017年ドゥーラを学ぶ大きなきっかけになった長崎に滞在していたアメリカ国籍の夫婦のサポート経験から、英語で出産ドゥーラの事を学びたいと思っていました。

出産ドゥーラの学びは大きく分けて、

3つのモジュール
・コミュニケーションスキル
・妊娠、出産、および産後早期の生理学
・出産ドゥーラスキル

認証要件として、
・2つのリフレクション(振り返り)課題提出
・記事、ポッドキャスト、またはビデオを読み聞き後、批評する2つの課題
・生理学試験(妊娠期、出産時、産後)
・クライアント2名の出産振り返り
・地域の出産サービス調査

内容を読むだけでは、どれほど教育のバックグランドの違いが大きく立ちはだかっているかは当初全く想像していませんでした。


これまで、様々な国々を旅して目の当たりにしなかった、教育の違い。日本の教育を受けた私にはとても大きな壁で、テキストの問いの意味さえもわからなかった・・・・。
英文を読む事は、出来る。でも、何度も読んでも言われている意味の理解が出来ない。教育のバックグランドに大きな違いがあって、問題の文章は読めるのに、意味がわからない。の繰り返しで焦り、悔し泣きをし、諦めようと何度もし、学ぶことの喜びより苦しみが先行しました。申し込みをした時の、あのワクワク感が遠い昔の事の様にも思える程・・・。

そんな中ずっと一緒に辛抱強く隣に居てくれた私の伴走者は夫でした。
日本の教育事情や文化を知り、日本の学生に15年以上教えている彼の長い経験と、知識と忍耐強さに本当に救われました。英国の教育がベースにある彼にとっては、私が苦戦している問、テキストの問いの意味はいとも簡単に理解していました。と、同時に懐かしむ部分も多々あり彼の表情を見ていると憤りあり、不思議でもあり、悔しくもあり。

そんな長い道のりを経て私が特別に思っていた日の朝、認定の通知が届いた時には心底嬉しく、何より一番に報告したのは夫でした。

その後直接その認定証を尊敬している助産師夫妻にお見せしたこと。お祝いと共に認定を受けるまでの道のりと苦戦した話を共有させてもらった際に「教育の違いからの苦しみや、その道のりはまさに陣痛やね。陣痛後に大きなものを受け取ったね。」と笑顔で言って下さった時、私の中にストンと腑に落ちた一言。同時に、自分がやるべきことをやっていることを実感できました。

認定を取ったのがゴールでなく、やっとスタート地点に立った思いです。
厳しく辛く悔し泣きを沢山した道中、伴走者になってくれた夫との関係性から、お母さん(私)とドゥーラ(夫)のロールプレイを何ヶ月もしてきたようにも思いました。

相手に頼ったら答えが見つかったり、楽になることもある。特にわからないことは、わかってる相手からすべて受け取りたくなる、だから頼りたい。
そんな険しい道のりを今、振り返ると、夫はそこを最初から最後まで徹底的に伴走者の役目で居てくれて、私が「もういい〜」「もうだめー」と寄っかかることを、うまくかわしてくれました。その塩梅はとてもプロフェッショナルだったと多くのことを学び感じ取りました。

ドゥーラの事を学びながら、同時にドゥーラとお母さんの体験までしていたこの期間。夫のようなドゥーラ的存在になるには、まだまだだろうと思いますが、今後も様々なことを学ぶ喜びと期待がある日が続きそうです。


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