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令和5年 税理士 簿記論&財務諸表論 合格体験記

こんにちは。イクメン班長です。(気軽にハンチョーと呼んでください)
僕は簿記2級を取ったあと、税理士の簿財か簿記1級かで悩んでいました。
そのときに、何人かの方の合格体験記を読ませていただき、勉強の難易度や勉強方法など合格までのイメージができ、早めに勉強にも取り掛かることができました。合格体験記はとても参考になりましたので、僕の体験も少しは誰かの役に立てればと思い体験記を書こうと思いました。


経歴

■学歴
高専卒(機械工学科)

■職業
メーカー勤務のエンジニア
※業界は未経験です。

■資格
2022年7月 簿記3級取得
2022年8月 簿記2級取得
2022年9月 簿財の勉強開始
2023年8月 簿財受験

■家庭
2021年に子供が生まれ、2年間育休を取りました。
毎日5時間は勉強時間が確保できていたので、社会人の方よりは勉強しやすい環境にあったかと思います。

勉強時間

簿記論      :1,000時間
財務諸表論(計算):200時間
財務諸表論(理論):300時間

本番の試験結果

簿記論
大原 自己採点49~51点(ボーダー49点、確実ライン55点)
TAC  自己採点50~51点(ボーダー54点、確実ライン62点)

財務諸表論
大原 自己採点61~65点(ボーダー62点、確実ライン68点)
TAC  自己採点62~67点(ボーダー67点、確実ライン79点)

自己採点は悲観的に採点した場合と甘めに採点した場合の2パターンで採点しています。

予備校

家から近い大原を選びました。
個人的に対面の授業は先生の話すスピードが遅いなと感じるのと、良くボーっとすることがあり聞き逃すことが多く対面授業よりも映像授業で1.5倍速再生で聞く方が合っていたので、途中からはほとんど学校には行っていませんでした。

ただ、通学にしていることで先生に覚えてもらうことができて、先生への質問はしやすい環境でしたのでそこは通学にして良かったと思っています。

9月開講~年内講義まで
講義のスピードはすごく早いと感じました。僕は簿記2級を取っていたので付いていけましたが、簿記3級だけの方だと結構しんどいんじゃないかと思いました。簿記論は授業終了後すぐにその日の宿題の問題を解いてから(30分~1時間くらいやって)帰っていました。
財務諸表論は最初らへんは簿記論と内容が被っていたので、動画で2倍速で講義を見て宿題の問題を解いていましたので、省エネで勉強できました。
財務諸表論の理論が始まってからは、通常再生でしっかり講義を聞きました。僕はよくボーっとすることが多いので、理論の授業はちょっと聞き逃すとその後何を言っているのかすぐにわからなくなるので、動画の講義はとても重宝しました。

年明け~直前期まで
1日4~6時間。
簿記論は個別問題集をひたすら解きました。
理論は最低1時間は読むのを心がけていました。

直前期
1日4~6時間。
第一回目の実力判定公開模擬試験では、コテンパンにやられてしまい、これまでの解き方(時間配分、メモの書き方)を見直しました。そこから、ひたすら過去問を解きました。過去問は全部で8年分ありましたが、全部一通り解く頃にはかなり実力も付いてきて、そこからの模擬試験では常に30%以内に入れるようになりました。

大原の模擬試験

①実力判定公開模擬試験×4
②直前対策模擬試験×3
③プレ模擬試験×2
④全国統一公開模擬試験×1
⑤直前対策予想模擬試験×2

全国統一公開模擬試験の結果
簿記論: 65点 上位9%
財務諸表論: 68点 上位4%

このときはもう受かったなと調子に乗っていました笑

④全統~⑤直予の模試

④全統のあとにも⑤直予が2回あったので、⑤直予までは、今までの①②③の模試を解きなおして、間違えたところは赤ペンと付箋で見直しできるようにまとめました。
財表理論は4日で1周するように毎日暗唱していました。

本番まで

毎朝、家の近くのマックで勉強する習慣があったので、本番の日も朝はマックに行こうと考えていました。本番の10日前からは試験会場の近くのマックに行き、当日と同じスケジュール感で勉強しました。

本番の4日前は⑤直予1の解きなおしと赤ペンと付箋で間違えをメモ
本番の3日前は⑤直予2の解きなおしと赤ペンと付箋で間違えをメモ
本番の2日前は④全統の解きなおしと赤ペンと付箋で間違えをメモ

本番の前日は④⑤の間違えを見直すだけで、下手に過去問とか模試を解いて落ち込まないようにしました。

本番当日

朝は会場近くのマックでゆっくりとコーヒーを飲みながら、理論の要点チェックノートをパラパラ見ました。マックはいつもより人が多く、やっぱりみんな考えることは同じなんだなと思いました。

30分前になったら、会場に向かいました。会場の前には簿記論の先生が居て「頑張ってね!いつも通りで大丈夫だから!」と声をかけてくれて、とても嬉しかったです。この点でも通学でよかったなと思えました。

簿記論試験開始

正直、模試の結果はずっと良かったので受かるだろうと思っていました。
しかし、素読みをして愕然としました。「難しすぎる・・・」令和5年は簿財の受験資格が緩和され、誰でも受験できるようになったので、これは安易に受けに来た者たちを叩きのめしに来たのだと思いました。ただ、それにしても難しすぎる。解いていて泣きそうになりました。

とはいえ、僕は全統で9%以内に入った男だ!自分が難しいと思ったやつはみんな難しいと感じているはず!と言い聞かせて頑張って問題を解きました。
なんとか問題は全部解き終えて、見直しもできましたが正直受かったと思えなかったです。引きずっていてもしょうがないので、切り替えて昼食を取って財表の試験に向けて準備しました。

財務諸表論の試験開始

簿記がかなり難しかったので、財表も同じように難しいだろうと不安になっていました。理論から解いて、計算を解いていくとあれよあれよと詰まらず解けました。「簡単すぎる・・・」全部解き終わって、時間はたっぷり余りました。簡単すぎて今度は逆に不安になりました。簡単すぎたので、ケアレスミスだけは何としてでも阻止しないと思い、見直しは念入りに行いました。
試験が終わってからは疲労困憊で、帰って銀のさらを頼んで贅沢に一杯やりました。

★理論について★

初めての税理士の試験で、最初につまずいたのはやはり財表の理論でした。
大原のコースを申し込み、初めての講義で財表の要点チェックノートが配られ「これは1冊丸々覚えてください。ただ、これだけでは不十分です。」と言われたときは、そんなのできる訳がない。こんな長文覚えれる訳がない。文章を読んでも何を言っているのかわからない。最初はそう思い、財表は無理だと初っ端からあきらめモードでした。

講義の最初にミニテストがあるのですが、財表の理論は全く解答できませんでした。正直、そんなに覚えなくても良いんじゃない?と甘く考えていました。そんな中、講師の方が講義中にひとこと「みなさん理論が全然できていません。最初のこんな1ページだけの範囲で満点が取れないようでしたら、財表の合格なんて夢のまた夢ですよ」と言われました。

ここで、ようやく僕はちゃんと頑張らなきゃと思い、毎日最低1時間は理論に取り組むことにしました。ただ、これまで暗記を避けてきた僕はどうやって暗記を進めていけば良いのかわからなかったため税理士の合格体験記を読んだり、YouTubeで暗記法を調べたりして、自分に合う暗記方法を模索しました。
今も試しているやり方ですが、僕は公園で歩きながら暗記しています。
暗記の進め方は切りの良いところまで読んで、覚えて暗唱して、合ってるか読みながら確認して、また暗唱してできたら、次の文を読んで最初から暗唱して、合ってるか読みながら確認して・・・を繰り返すことで1ページ、2ページと覚えるようにしていきました。

最初は理解しようと必死になっていましたが、YouTubeで理解の前に暗記と言っているのを聞いて理解の前にまず暗記をするようにしました。すると、言っていた通り暗記が進むと自然と暗記していたところが結びついて理解できるようになっていました。暗記→理解ができないところは先生に質問することで理解できることもありましたが、やっぱり暗記(土台)ができていないと質問しても理解できないと感じました。
なので、まずは理解よりも無理やりでも暗記をしてみると良いかもしれません。

最終的には、要点チェックノート1冊丸々覚えることができました。最初は絶対無理だと思っていましたが自分でもやればできるんだと、かなり自信が付きました。

目標を持って地道に継続すれば、力はついてくる。暗記できる。そう思いました。

初めて税理士試験を受験される方は、おそらく理論暗記で苦労すると思います。嫌になることが多々あるかと思います。それでも毎日最低1時間読むだけでも、効果はあると思います。地道に継続していけば、あるとき力がついてきたと実感するときが必ず来ます。そうなったらもう無敵ですよ。

僕は最初は財表よりも簿記の方が順位が良かったですが、あるときから財表の順位がかなり上がって常に10%台をキープできるようになっていましたので。

【理論の字の汚さ】どこまでが許容範囲?

あくま参考までにですが、僕はこのくらいの汚さで書いていました。

「引当金とは」について書いてみました。もうだいぶ忘れてしまっているので、合ってないと思いますが、今回は字の汚さを見せたいだけなので、そこはご了承ください笑

大原の模擬試験では、字が汚いから×をもらったことはなかったです。採点する人も理論を知っている人なので、前後の文から大体の予想ができるんじゃないですかね?一回先生に聞いたことがありますが、これよりひどい人は多いみたいです笑

さいごに

僕の誰かの役に立てればうれしいです。
特に暗記のところは、人よりもかなり苦労したと思います。
僕は業界未経験なので、周りに税理士受験生は一人もいなかったため相談できる仲間がいませんでした。

大原の同じ教室生とは話すことは一度もなかったです。
おそらく、こちらから話しかければ、お話できたと思いますが人見知りがゆえに誰とも仲良くなることはできませんでした。

これを見る方で、僕と同じ状況の方はたくさんいるかと思いますので、一人でさみしいという方は
ぜひ、XでリプやDMください。必ずお返しします!

僕も今は消費税法を勉強しています。Xでは仲間ができてきましたが、現実では相変わらず一人です。
ただ、Xでのつながりは自分でもありがたく、切磋琢磨できているのでとても感謝しています。

これから税理士試験を受験される方は、ぜひXを取り入れてみてください!
そして、僕をその仲間の一人に入れてください!笑

一緒に来年の試験に向けて頑張りましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ハンチョー