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古い舟を下りられない症候群

今日のポッドキャストの関連記事です。

はい。IKUKOです。
新しい船に乗るには、古い船を降りないといけない、という話で今日のポッドキャストは終わっています。

実際、人生が大きく変わるタイミングって、何度かあると思うのですが、たとえば結婚するとき、それまでの生活を捨てて新しい生活を始めますよね。

ああいうことが、ビジネス上でも起きるのだな、そういうタイミングは来るのだなということを、今回、感じています。

古いものを捨て去るということじゃないけど、それよりも新しいものに夢中になることで、人って成長していきますよね。

幼児だったころに好きだったおもちゃでも、中学生にもなるとなにが面白いんだか、全然遊べないのと同じだと思います。

人によっては仕事は遊びじゃないんだから、興味がなくなるとか、甘いこと言ってんじゃねぇ!と言うかもしれませんが、波乗りのように人生を楽しんでいる人からすれば、当たり前のことかもしれません。

人の生き方は、人それぞれ。

ただ、私には、次の波に乗り換えるのが遅れて無駄にエネルギーを費やしたと反省していることがあります。

2008年頃から筆文字額(贈答品)のECを始めて5年くらいたったとき、売上も頭打ち、リアル店舗も縮小され売上が落ち始めたとき、ブライダル用途の商品として販売していたそのブライダル業界自体が縮小し始めたのに気づきました。

それで、商品をブライダルから記念日に(還暦とか米寿とか)に切り替えてなんとかブライダルの穴を埋めようとしたのですが、当然のごとく、ブライダルという華やかなセレモニーの需要には比べようもありませんでした。

私たちが雑貨屋で、どんな用途にも複数の商品を用意できたなら別ですが、筆文字で書いた額しか売るものがないなかで、縮小していく市場にいつづけること自体がリスクだったと、今、振り返ると思います。

でも当時は、そこで売上が立っていたので、なかなか他のことにシフトするという発想ができませんでした。

結果的にはなんとかギリギリ教室運営に舵を切って、今では筆文字額の販売はほぼゼロになっていますが、あのまま物販を続けていたら今頃どうなっていたのか、薄ら寒い気持ちになります。

教室運営に舵を切るときのことは今も覚えていますが、本人的にはやったことがないことだし、どれだけ受け入れられるかも分からない中で、ものすごく抵抗されました。

それをとにかく説得して押し切って無理矢理はじめたのが、今の楽筆のスタートです。それくらい、普通の人にとって、新しいことを始めるのは、イヤだし怖いしめんどくさいし、とにかくやりたくないことなのです。

でも、変わっていく時代の流れの潮目を見て、やれそうなチャンスがあることには最大限チャレンジしていくことでしか、小規模な事業者は生き残れないというのは、ある意味当たり前のことかも。

それなのに、今、新しいことにチャレンジするために、今あるものを手放そうと思うと、ビビるわけです。その新しいことというのがどういう結果になるのか、今の時点では見えなくて、作業が必要ということは分かるけど、どんな結果になるのかは分からない、そんな不確かなことに時間と労力を突っ込んでだいじょうぶなのか???と、自問自答します。

過去に乗換のタイミングが遅れたときと同じ理由で、今回も二の足を踏みそうな自分が、確かに存在します。

だからこうして、ポッドキャストでしゃべったりnoteを書いたりして、自分で自分の背中を押す必要があるんですよね。

とにかく、来ていない波には乗れないので、とりあえず来たものには乗ってみる。あとのことは乗ってから考える。

今のままがいいといって現状維持をしていたら、あの筆文字額を販売していたときのようにじり貧に。作業だけ多くて見入りがない状態になってしまうという危機感を信じて、前に進もうと思います。

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