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開会と終演の言葉

Chère Musique


イントロダクション

皆さんはパリ・オリンピックを楽しみにしていらっしゃるでしょうか。

オリンピックというのは、興味がある方とない方といらっしゃると思いますが、私はどちらとも言えないような感じです。
観始めたらとっても楽しくて、入り込んでしまうし、一生懸命応援してしまいます。
ですが、ずっと前から楽しみにしていて、、という感じでもなく、特にこのスポーツだけは見逃せないというスポーツがあるわけでもなく、ほとんど観ないで終わってしまう年もありました。

pari2024

ですが今年はなんといってもパリですから。
私のパリ好きは本当に深いです。
パリに興味のある方というのはとてもたくさんいらっしゃると思いますが、そのひとりで、そういう方は皆さんオリンピックを楽しみにしてらっしゃると思います。
スポーツにそんなに興味がなくてもね。

いろいろと調べていたらアプリを見つけました。
オリンピックのためのアプリというのは。毎回あるのでしょうか?
「Paris 2024」というアプリがあって、それを早速スマホに入れました。
いろいろなお知らせが来たり、 これまでの様々な記事が読めたり、映像が観られたりします。
始まってからは、もっとそのアプリの中が盛り上がるのでしょうね。
すべての日程のスケジュールなども一目で分かるようになっていて、とても使いやすいアプリだと思います。

聖火リレーの始まり

それを見ていたら、聖火リレーについての記事がありました。
聖火リレーの感動的ないろいろな名場面をこれまでのオリンピックの映像で観たこともありましたし、素敵なものだと思っています。
その一番はじめのギリシャのオリンピアという場所で、ギリシャの人たちが演じる始めの儀式の映像というのを、今回初めてそのアプリで観ました。
その後のすべての聖火リレーの映像がダイジェストで、そのアプリで観られるようになっています。
もちろんまだ全部は観ていないですが、4月からずっと毎日映像が投稿されていたようです。

その一番始めの点火するその時に、あれはギリシャ語でしょうか、何か叫んでいました。
ギリシャ人の女優さんが神殿の巫女の演技をしていて、火がつく瞬間に大きな声で何か言ったのです。
何を言ったのかが知りたくてあちこち調べてみましたが、今のところまだその意味が わからない。
毎回同じこれこれこういうことを言っている、と知っている方はいるのでしょうけれど、それが解るような記事にまだ出会っていません。
どなたか知っていたら教えてください。

セリフの印象深さ

その演技と、そのセリフの言い方、声の感じがとても印象的で、何を言ったかはわからなくても、何かすごいことが始まるぞという感じがありました。
その女優さんの演技が上手い、セリフの喋り方がとても上手いかただということもあると思います。
とても美しいひとでした。
ギリシャの女優さんにとっては、その役に選ばれることはきっと名誉なことなのでしょう。

始めの言葉というものが、そのイベントの印象を決めるのに大切なものだということを感じました。
これは人それぞれで、そんな映像観たこともないという方もたくさんいるでしょうし、 その言葉から特に何か感じるものは無かったという方もいらっしゃるでしょう。
人によると思います。
私は、意味もわからないのに感じるものがとてもありました。

ラフェットでのスピーチ

二年に一度の大きな演奏会『ラフェット』を11月23日に開催するために、準備をいろいろと進めています。
当日までの長期のスケジュールを見直しているところです。
その中で、開会時と終演時にひと言お話しする言葉を考える、ほんの数行ですが台本を書くということが、ちょっとした、でも大切なお仕事のひとつです。
もちろん今書いても雰囲気は出ず、今後たくさんレッスンを重ねて本番が近づいてきてこそ今回はこういうことを言おうという気持ちが湧いてくるので、まだまだ先です。
それをこのぐらいの時期にやるといったスケジュールを見直していた時に、ちょうどそのギリシャの映像を見ました。
始めの言葉と終わりの言葉はとても大切だなと、私は思っています。

いろいろなイベントや大会に出演したり観に行ったりしているので、そういう言葉がダラダラと長いというのは本当に良くないと思っています。
「早く終わらないかな」という気分になってしまいます。
ですから、台本いうほどではありませんが、箇条書き程度にメモしておいて、そのメモを手に持って当日は話します。

始まりと終わりに

始まりの言葉はラフェットでは、音楽に乗って音楽の中でやります。
バロック時代のとあるとても大きなイベントの開始時に演奏するように作られた音楽があって、その中のここの場面を使って話すというように、長さは決まっています。
本当に短いお話ですが、内容は毎回とても吟味してその時ならではの話になるように考えています。

終わりの言葉も、時間の長い演奏会なので早く帰りたいモードになってる方もいらっしゃるので、本当に短くひと言だけお話しするようにしています。
その短いひと言で、今回のこの演奏会がどんなふうにして開催される演奏会なのか、どんなコンセプトを持っているのか、そして終わった後はどんなふうに感謝しているのか、何を伝えたかったのか。
何度もいらしていても、出演者でもそれらをまったく覚えてない方もたくさんいらっしゃるでしょうし、あまり聞いていなかったという方がほとんどでしょうね、きっと。
ですが一生懸命聞いてくださって、印象に残してくださっている方も中にはいらっしゃるので、心を込めてしっかりと考えるようにしています。

エンディング

そして、宣伝チラシをいつも作るのですが、その裏面の始めの三行くらいに、 今回の演奏会のコンセプト、テーマはこれこれです。こういう思いでこのテーマにしました。という短い文章を載せます。
それも、毎回違う文章が載ってるのだということを、気が付いてない方もいらっしゃるようです。
毎回とても考えて書いてます。

そういうイベントに関して、出演するかたや、聴きに来てくださるかたに向けての、心からの主催者としてのメッセージを、簡潔に、短く、印象深く伝えるということが、大切だと思っています。

Musique, Elle a des ailes.

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