【中学受験】志望校選びに迷ったら2条件ずつ比較・点数化しよう➁方針
中学はたくさんあるけど、どこがいいか調べたり説明会に行ったりしているうちに、情報が多すぎてどこがよいのか分からなくなることがあります。
そこで、迷うポイントを、まず2条件ずつ比較して整理→点数化して情報を整理する方法をお伝えしてします。今回はその2回目です。
前回は、学校方針で比較しました。(⑦~⑩)
今回は、学校の方針で比較するポイントをお伝えします。
子どもの希望や性質も考慮して比較します。下記の他にもこだわりポイントがあれば追加しましょう。
⑦大学受験重視 VS 学校生活重視
とにかく大学受験への体制が整っているかで選ぶのも一つです。
地域の公立中学校とは異なり、勉学以外の学校生活に関する教育も個性的な学校もあります。例えばミッション系の学校なら礼拝の時間があったりします。国際化やキャリア教育を重視している学校も増えています。
選び方
教育は、子供の人間形成に大きな影響を及ぼします。6年間は長いですので、教育方針が家庭や子供と合っているかは重要です。
私は大学だけミッション系でたまに牧師さんの授業を受けたりしただけなのですが、今から思うと自分の考え方の中に少し影響を受けているなと、思うことがあります。
直接の受験対策以外の教育に時間を割くと、その分授業時間等は減る可能性があるわけなので、バランスを見ておきましょう。
⑧英語強化 VS 理数強化
在学中
英語強化の場合は、単に受験英語強化という視点と、国際教育という視点があります。今はどこの学校も英語重視と言っていますので、その中身が大切です。国際教育重視の学校の中には、例えば留学や国際交流の制度がある学校もあります。
理数強化の場合も英語同様、単に受験の理数強化という学校と、それ以外の方針・内容が含まれる学校があります。理数重視と言っても理科の実験重視から研究発表まで、度合や内容は様々です。
大学受験
英語重視の学校に入学したからといって、皆が国際〇〇学部や外国語学部を目指すわけではありません。
英語はどこの大学を受けるにも必須科目になっていますので、得意教科にしておくべきです。
理数と言っても幅広いです。学部もたくさんあります。高2くらいまでには進みたい学部や学科を決められるようにすると良いでしょう。
理数の学部に進むには、受験科目は物理・化学・生物・地学に分かれ1~2科目が必要です。いずれにせよ受験科目に数学が必須です。
実は、理科に興味があっても数学ができずに理系を断念する生徒は多いのが現実です。数学は中1から手を抜かずに!
卒業後
英語はただの言語なので、大学以上になると「英語で何をするか」が求められます。社会に出てからも会社で英語を使う場面は年々増えています。(公用語が英語など)また、国外の大学に入学する日本人も増えてきています。(トップレベルの生徒は、今や東大ではなく国外の有名大学を目指す時代です)
理数系は大学からはそれぞれの専門性をきわめていくため、文系に比べて大学の勉強がハードと言われています。授業数が多く、大学院まで進むケースが多いです。就職に有利と言われているのは、それだけの専門性を身につけて卒業するからだといえるでしょう。
選び方
子どもの興味を重視して決めましょう。
強く専門性を打ち出している中学校の場合は、入学後に合わなかった場合の選択肢があるかどうかも見ておきましょう。
⑨部活で選ぶ VS 行事で選ぶ
特に入りたい部活が決まっている場合は、その点もリストに入れておきます。
入りたい部活がどの学校にもある場合や部活が特に決まっていない場合は、学校により個性的な行事がありますので良く見ておくと良いでしょう。
⑩面倒見が良い VS 自主性を重んじる
面倒見が良い学校は、宿題や小テストが多め、成績が悪かった時のフォローがある、クラス分けが細かい等、ケアが手厚く底上げがしっかりされます。そのため、大学受験も現役合格率が高くなる傾向にあります。その反面、拘束時間が長く、忙しい学校生活になりがちです。主に易しめから中堅校に多いタイプです。
自主性を重んじる学校は、上記と反対に基本的に生徒を縛らず、自分たちのやり方を尊重します。そのため入学後の学力格差は大きくなります。主に難関校に多いタイプです。
難関校で浪人生が多い学校があり、驚くことがありますが、これは皆志望大学の偏差値が高いからです。いくら頭の良い生徒たちでも、難関大を現役合格するには、計画的な受験勉強を早めにスタートしないと難しいのです。
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