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学校図書館では 図書館マスターになろう②

図書館マスターになろう①では、市立図書館と学校図書館両方で行っているお仕事を紹介しました。

図書館それぞれの特徴があるので、ベースのお仕事だけの紹介です。
皆さんの目で確かめるために、またお気に入りの図書館を探すために、
実際に足を運んでみてくださいね。

今回は学校図書館ならでは、の仕事を6つピックアップしました。

➀授業に沿った相互貸借
②行事のお手伝い、委員会、クラブ活動
➂授業との連携
④先生や職員の方達との連携
⑤図書館の使い方の授業、調べる学習コンクール
⑥ミーティング、職員会議

前回と重なる内容もあります。

できるだけ新しい情報を入れますが、前回と同じ文章があることもご了承ください。


①授業に沿った相互貸借

「昔のくらしについて調べたいんだけど」

「戦争についての授業をやるんだけど」

「金子みすずの本集めてほしいんだ」

などなど。

色んな授業で様々なテーマについて調べる時に、図書館を利用してくれていました。

テーマ、学年、必要な冊数、どのくらいの期間使うのかを聞いて、他の学校図書館に連絡して各学校図書館司書さんに本を集めてもらい配送してもらっていました。

配送はシルバー人材派遣センターの方々にお世話になっていました。

届いた後は、本の中を確認しどこに何が書かれているかの把握、次回借りたり購入の参考になるように本のリストを作っていました。

子どもたちが調べたことをまとめて発表する時に参加させてもらえたり、図書館司書冥利に尽きる仕事でした。

②行事のお手伝い、委員会、クラブ活動

運動会
表現会
学校の2大行事。

入学式
卒業式
1年生を迎える会
卒業生を送る会
笑顔と緊張の1年生、笑顔と涙の6年生。

それぞれの行事の委員会、図書館の活動が含まれる委員会、またクラブ活動にも参加させてもらいました。

運動会では係の子どもたちと一緒に用具の準備や後片付け、表現会では装飾作りなど入学式などでは会場設営を手伝ったり、子どもたちとの交流も教職員の方々とのコミュニケーションもとれるいい機会でした。

③授業との連携

教科は様々でしたが、テーマは「戦争」「昔のくらし」「修学旅行や宿泊学習先の歴史や観光」「金子みすゞについて」「好きな生き物」などなど。

絵の参考にするために本を使ったり、家庭科で料理のレシピを考える参考に使ったり、空いた時間に本を読みに来たり、図書館の時間があったり。

先生方もあらゆる場面で図書館を利用してくれることで、子どもたちも図書館に来ることへの抵抗がなくなり、オープンな図書館になっていました。

一つ問題があるとすると、複数の学級の利用が重なってしまうと図書館もパンク状態になってしまうこと。
先生方みんなが見られる黒板にその日の図書館利用を書いたり、朝の打ち合わせで報告してもらったりしていました。

また、どうしても重なってしまうときは、調べるテーマが決まっている場合は本だけ箱に入れて教室に貸しだししていました。

その他、学級文庫の本を選んで貸し出しし一定の期間で取り替えることも行っていました。

④先生や職員の方達との連携

授業や行事、会議を通して図書館を利用してもらったり利用してもらえるような企画を考えたりして連携をはかっていました。

また、児童向けのお便り以外に教職員向けのお便りを作っていました。

相互貸借のルールを知らせたり、どんなことで図書館が使えるかをお知らせしたり、「司書のつぶやき」で図書館に関することや自分に関するちょっとした豆知識や考えをのせたりしていました。
今考えると「司書のつぶやき」は、このnoteで書くことの原点になっています。

おすすめ本ものせると読書好きの先生が同じものを読みたいとのことでリクエストをくれたりもしていました。

⑤図書館の使い方の授業、調べる学習コンクール

分類。
類(同じもの)に分(分ける)。
図書館の本は、すべて同じものに分けて置かれています。

ということで、図書館の使い方の授業ではこの「分類」で、図書館の本の並び方や図書館でのルール(騒がない、走らない、本を大切になど)を教えていました。
分類については、また別の機会に紹介します。

私の勤めていた職場では、調べる学習コンクールへの応募をしていました。
参加するか否かは子どもたちの自由でしたが、テーマを決め調べたいものを深堀りして調べレポートにまとめるものでした。

図書館やパソコンで調べた情報を自分なりにまとめる作業で、プレゼン資料の作り方等を学べていました。

⑥ミーティング、職員会議

月に一度、学校図書館司書で集まって報告会が開かれていました。
それぞれの学校で一ヶ月で取り組んだことの報告が行われ、いいアイディアがあると

自分の学校に取り入れるには何が必要か、
どう変更を加えたらできるか

を考えて学校に持ち帰っていました。

普段、チャットやメール、たまに電話でしか連絡が取れずその時も仕事の本当に困っていることや今必要なことを聞くだけでした。
ミーティングでは顔を合わせて話ができたので、読み聞かせにおすすめの本や新刊の情報、授業で使える本などの情報交換ができてとても有意義だったのを覚えています。

職員会議では、学校の議題を話し合っていました。
基本的には、聞くだけのことが多かったですが、図書館が利用される授業や行事に関しては学校図書館司書教諭の先生と話して企画を持ち込むこともあったので、そのときはみなさんの意見をもらっていました。


このように、学校図書館では学校の授業や行事と密接に関わって仕事をさせてもらいました。

子どもたちとの関わりも授業を教えるわけではないので、先生だけど先生じゃない人生の先輩という立ち位置で話をしていました。
新卒で入校したということもあり、仕事の密度が濃かったこともあり、とても思い出深い仕事です。


コーヒーブレイクといいながら、気軽に読める文章ではなくなってしまいました。すみません。

今後また「図書館マスターになろう」シリーズで、本の並び方、本探しのコツ、読み聞かせについてなどを紹介します。

次回は、『もうひとつのどうぶつえん』を紹介します。
あなたは絶滅した動物の名前、どれくらい答えられますか?

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