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吐き戻しと念の力

 今日もまた検査の日がやってきた。妻から送られてきたメッセージを見ると、息子の便の結果は良好だが、血液検査の結果は「前回より悪くなってはないが、良くもない」とのこと。何かジャズのような感じがする。テナーサックスの音色が聞こえてきそうだ。そんな漠然とした結果だが、これも一つの形だ。

 ミルクの濃度は少しだけ増やし、点滴の栄養分もちょっとプラスにすることになった。この微調整が、ただの試行錯誤なのかはわからない。でも、一つ確かなのは、ここで何かが変わる可能性があるということだ。

 そして気になるのがミルクの吐き戻し。これがアレルギーの症状なのか、それともただの逆流か。医者も疑問に思っているらしい。逆流して吐き戻すというのは、僕が大学時代によくやっていたことだが、それはビールという別の種類の液体であり、成長には一切寄与しなかった。

 そこで出された新戦術は、「一回のミルクの量を減らし、回数を増やす」。うーん、これは良いアイデアかもしれない。しかし妻の睡眠時間を奪う計画でもある。妻の負担がまた増えるという点で、自分が何もできないのが歯がゆい。とりあえず自宅から念を送ることにした。それが精一杯だ。そ妻と息子に良い念を送る。何もできないけど、念だけは届いてほしい。

 というわけで、僕はその日、特に何もすることができなかったけど、自宅からひっそり「念」を送った。何もできないなら、せめてそれくらいはしてみようと思った。案外、このような微力な努力が、何か大きな変化を生むキッカケになるのかもしれない。

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