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【退職後の生活】「はっさくマーマレード」と「パディントン」

私はマーマレードが大好きだ。朝ごはんにマーマレードがあると思うと前の晩からウキウキする。

もちろん食べるのが好きなのだが、煮るのも好きだ。イチゴとかりんごに比べると少し手間がかかるが、その手間がウキウキ感を何倍にもする。

なぜそんなに好きなのかというと、「パディントン」である。




くまのパディントン

小さい頃、誰かにプレゼントしてもらったか、自分で選んで買ってもらったか、…忘れてしまった。
パディントンはマーマレードが大好物だ。
幼い私は、「どんなに美味しいのかしら」と思い母に買ってもらった。しかし、苦くて食べられなかった。それから数十年。

大人になってからテレビで、「パディントンの思い出」のような番組をやっていて、マーマレードのことを思い出した。それで、作ってみた。好きになったのはそれからだ。

先日、マーマレードを煮ながら、くまのパディントンのストーリーを思い出そうとした。ところが何にも思い出せない。気になって仕方がないので、近所の図書館に探しに行った。

そこで見つけたのが上の写真の本。1967年初版発行。この本は2015年の第66刷版である。私が3才のときに発行されている。出たばかりの流行本を誰かがプレゼントしてくれたのかもしれないなぁ。

パディントンは、南米ペルーからイギリスまで密航してきたのだった。ボロボロの大きな帽子をかぶって、スーツケースの中には残り少なくなったマーマレードのビン1つ。

駅のプラットフォームでボロボロのスーツケースの上に座っているくまを見つけて連れて帰ったのがブラウン夫妻。

そのブラウンさんの家族がまたいい人ばかり。パディントンは次々に愉快な騒動を巻き起こす。実に愉快。

あ~、そんな話だったのか。初めて読んだ気がする。不思議だなぁ。小さい頃ハマっていたはずなんだけどな~。

今読むと、「南米からひとりで密航してきた子どもの話」として読んでしまう。何を示唆しているのだろうか、などと余計なことを考えてしまう。いけません。

さて、マーマレード。甘夏や柚子を使うと失敗なく割といい感じに作れるのだが、今盛りの「はっさく」だと苦い。前に作った時には食べられないほど苦かった。

しかしそれで諦めるのはもったいない。なんせハッサクが安い。3個で198円だ。この量ならジャムの瓶に3つほど作れる。砂糖も安いときに買いだめしてある。

数年ぶりの再挑戦。

苦いのは、白いワタの部分らしいから、それをできるだけこそげ取る。うす皮もできるだけきれいに取る。

しかし、そうするとあのネットリ感のもとである「ペクチン」が足りなくてシャブシャブになりがちだから、種(はっさくは少ししかない)とうす皮を「お茶っ葉ポン」に入れて、一緒に煮る。

煮ている途中でペクチンが出てくるが、お茶っ葉ポンからは染み出してこない。だから、ザルに入れてすすぐ。

などしてみたら、少し苦目ではあるが、なかなか美味しく出来上がった。

まとめておく。

はっさくマーマレードの作り方

○ビンを煮沸消毒しておく

① 皮をむく

はっさくを洗って、十字に切り込みを入れ、皮をむく

② ワタをこそげ取る

スプーンか何かで、皮の裏についているワタをできるだけこそげ取る

③ 皮を細かく切る

お好みの大きさで刻んでください

④ 皮の重さを計ってメモしておく


⑤ 鍋に刻んだ皮を入れて煮る(3回)

沸騰したらザルにあげる作業を2回
3回目は、白っぽい部分が透明になるまで煮る

⑥ 煮上がった皮を水にさらしておく

皮が煮上がったらザルに上げ、水に30分ほどさらしておく

⑦ 実を出す

実の方のうす皮を取る
種とうす皮を、お茶パックのようなものに詰めておく

⑧ 実の方の重さを計り、メモしておく

⑨ (皮の重さ+実の重さ)の65%の量の砂糖を準備する

⑩ 実と砂糖を鍋に入れ、マッシャーなどでよくつぶす

⑪ ⑩の鍋に皮と、お茶パックに入れた種とうす皮を入れて、中火にかける

⑫ 煮立ってきたらアクを取る

⑬ 弱めの中火で、時々かき混ぜながら15分ほど煮る

⑭ お茶パックから種とうす皮をザルに移して、鍋の中ですすぐ(ペクチンが出るように)


こんなザルがあればやりやすいです

⑮ 好みの硬さより少し緩い目になるまで煮る(冷めたら固くなる)

⑯ 熱いうちに瓶に詰め、蓋をしてうつ伏せにして冷ます できあがり〜

すぐ食べるなら冷めてからビンに入れても良い
⑯のようにすると保存はきくが蓋を開けにくい



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