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目の痒みに胃のツボ

胃のツボというのは、語弊がありますが・・・。

眼が痒い。それだけでストレス。
うちの長男くんは、目薬が苦手。眼をあけてくれないから。

少しでも眼の痒みを抑えようとあれこれしてきた数年間。

私がツボ(経穴)が好きなこともあって、ツボ押しやお灸の使用頻度が高いです。セルフケア用の鍼「ラークバン」をセルフケアで使ってきました。

ツボを使って、眼の痒みのケアを模索してきました。

早速、痒みのツボの探求へ。

ツボの探究にこの2冊

不調⇒ツボを探して、そのツボにどんなストーリーがあるかを調べ考えるのが好きというのもあり、いくつかの本を使って、ツボを調べています。

よく使う本はこちらの2冊。ちょっと斜め向こうからみた本なのですが、その分オモシロイです。

↑この本の索引で不調名から経穴を調べます。日本鍼灸を発展させた先生方や中医学の経穴の使い方、鍼の刺し方、お灸の可否が書いてあります。私は鍼はさせないので、セルフケアのお灸の参考にしたり、なんでこんな使い方をしているんだろうか??と考えたりしています。

↑こちらの本は、藤本蓮風先生の「臓腑経絡論」が好きで、手にした本です。
口語口調で書かれているので読みやすいですし、治療のエピソードも入っているので、読み物として十分面白いです。

うちの長男の目の痒みを改善するために、どのツボがいいのかなと選んだ時に使ったのが、「経穴解説」です。

目の痒みのツボは陽経にある。

経穴解説で、「目の充血」の索引検索をすると、胃経にある「衝陽」「足三里」が出てきました。おおお、胃なのね。でもどうして胃経??という疑問も同時に出てきます。
その答えの一つとして、胃の経絡のスタートは目の近くにある「承泣」というツボであります。目の近くにあるツボは、目の不調のケアに一役買ってくれます。

もう一つ、足裏の反射区を使った施術「リフレクソロジー」では、
目に関する反射区は、足指の人差し指と中指。この人差し指は胃経のゴール地点。中指は胃経の途中から分岐した内枝の行き着くところなんです。

東洋医学の世界のから見ても、西洋で生まれたリフレクソロジーの世界から見ても、理論は違えど、同じところに行き着くって、真理ですよね。

その他の目の痒みのツボを「経穴主治総覧」で検索すると・・・
大腸経:三間
胃経:承泣、四白
胆経:瞳子膠、陽白
膀胱経:晴明

大腸、胃、胆、膀胱は、五臓六腑でいうと『腑』に相当して、陰陽でいうと「陽」に相当します。つまり、陽の経絡になります。

ちなみに、目の痛みや目の失調は、五臓の経絡つまり陰の経絡上の経穴にありました。目の不調が陽の経絡に現れる訳ではなく、目の痒みの症状の治療点が陽の経絡上に存在するということです。

「痒み」って、陰陽でいうと「陽」の要素。
だから、表面に浮いてくる、熱感がある。陽の場所(この場合だと経絡)に「痒み」が入り込みやすい。もしくは、五臓の不調を発端に、陽性の症状であるものがペアである陽の六腑に入り、痒みとして現れるということなのでしょうか。

陽を陰に陰を陽に

陽の症状が陽の場所にある。ということは、
陰のものが益々陰の場所に溜まるということが起こりうる。
逆を言えば、陰に陽を、陽を陰にすることによって、今出ている症状は改善するわけです。

となると、陽に対して陰のケアをする。例えば、眼の痒みに対してクレイパック(クレイは泥で、陰の要素を持ったケア補法)するというこも一つの案としてあります。

少し遠回りにはなりますが、陰を陰に傾かせない。陽の要素を加えていく。というのもひとつの手段。胃経(陽の経絡)が陽の状態に傾いているのであれば、そのペアの陰の経絡=脾経に陽をプラスしていく。
脾経が属している臓は脾なので、つまり、腹部を温める。腹部を冷やさない。この状態にしておくことが、花粉症の時期つまり春には大事ということでしょう。

一朝一夕で腹部が温まるわけではないので、冬の間から予防策として、腹部を冷やさない養生をしていくのがよいでしょう。

今からでも遅くない。脾を温める生活養生をプラスしてみましょう!








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