漢方薬に含まれる生薬数

漢方薬に含まれる生薬の数にまつわる話。

生薬数の多い・少ない

ひとつの漢方薬に含まれる生薬の数が多いほど、
効き目はマイルドになり、副作用が少ない。

逆に、生薬数が少ないほど、
効き目はシャープ。その分、対応できる症状の範囲が狭まるので、
副作用が起きる可能性が高くなる。

防風通聖散は生薬数が18生薬。
当帰芍薬散は生薬数が2生薬。

つまり、防風通聖散は効き目がマイルド。
当帰芍薬散は効き目がシャープ。

生薬数が奇数・偶数

同様にひとつの漢方薬に含まれる生薬数が奇数だったら、
その方剤は、攻めの方剤。
偶数だったら、その方剤は、守りの方剤。

葛根湯は7生薬が含まれているので奇数方剤。
つまり、攻めの方剤。攻めといっても、邪を外に出すというもの。

補中益気湯は10生薬で偶数。
つまり、からだを守る方剤となる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?