【学校に行けない・・・家を飛び出す】〜息子、学校へ行けなくなって#006〜
息子の状態はどんどん急降下していきました。
もう学校へは、本当に行けなくなっていました。
外へ出る時は、顔が見られないように、帽子をかぶる。
子どもの姿を見かけると、走って隠れる。
毎日にこにこ笑っていた顔は見られなくなっていき、息子は怒ったりする回数が増えていきました。
自分の思った通り、期待通りの返事が返ってこない、
行こうとしたお店が、たまたまお休みだった、
道で子どもの姿を見かけた、
そういう、ささいな出来事から怒り出し、
そして、
だんだんと、周りにいる人には理由がわからないことで、
急に家を飛び出すようにもなっていました。
急にパーッと家を飛び出し、自転車に乗って、逃げる息子を追いかける。
走ってどこかへ行こうとする息子を、追いかける。
つかまえると、力の限り振りほどこうとし、泣き叫ぶ。(道路で、です・・・)
そんな息子を、何度おさえ、かついだことでしょう。
全身に力が入った状態の息子をおさえ、つかまえるのは、本当に力がいりました。
一度そうなると、長い時は2時間くらい、そのような「怒った」状態でした。
追いかけ、つかまえ、
こんな状態なら、また救急車を呼んだ方がいいのかもしれない・・・、
(実際には、このようなことで呼ぶことはありませんでした)
これは医者に連れて行った方がいいの・・・!!?
そんな日々が続きました。
この日々は、今、振り返ってみても、あれよあれよという間に変化していき、
どうしていいかわからない毎日でした。
私は、小学校でフルタイムで働いてもいました。
どこかへと行ってしまうから、追いかける。
そんな、
今、今、今、に対処するのが精一杯。
自分でもこの表現が一番しっくりくるな、と思っているのですが、
「あふれ出す水を、手でおさえる日々」
イメージですよ、イメージの話。
この時の状況は、私にとっては、
壁の隙間からあふれ出す水を、精一杯、手でおさえていて、(時には両手で)
何とか止めている。手を離せば、今にも壁が壊れて水が押し寄せてしまう。
でも、手を離せないし、何が起きているのかわからないから、
誰かに、これを説明できるような状況じゃない・・・!
「今こういう状況だから、助けてほしい!」って。
ーーーそんなような日々でした。
住んでいた家の周りは、同じ学校の子どもたちのお家もあって、
よく外でも一緒に遊んでいました。
良い環境でしたが、一変しました。
息子は「自分がここにいる」ことで、
気持ちが落ちつかないような状況になっていました。
それでは、今日はここまでにしますね。
次回【引っ越しを決め、引っ越す】
今日もここまでお読みいただき、ありがとうございます。
本文とは関係ありませんが、これは、先日、息子が作ってくれたカステラです。
手作りカステラ、美味しいですね〜
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