手間をかけることが私のご機嫌につながった話
背景の後半は今日もおやすみ。
今日は、なんだか嫌だなと思うことがあって。その人に感情をぶつけることもできたのだが、それをしない選択をした。
社内チャットに悔しくて泣きながら、
溜まりに溜まった言いたいことを
書いては消し、書いては消しを繰り返した挙句、疲れて書くのをやめた。
モヤモヤを内に溜め込み、
相手の意見も聞こうと
『電話しませんか、』
と言うメッセージにとどまった。
チャットでのやりとりではなく、
ちゃんと話す。
相手の顔の見えないやりとりは、
お互い疲弊するだけだ。
今回は私がその人に意見を言ったことで起こった不協和。
でも、普段いい子ちゃんぶって言わない分、
意見を言えたことはいいこと。
目的と違うな、と言うことに気づけたのもいいこと。
それにちゃんと相手のことを気遣いリスペクトしつつ、言い回しも丁寧に、時間をかけてできるだけ、できるだけ相手に負担がないようにしたのも、いいこと。
それが、少し相手のプライドを傷つけただけ。
それで、言わなくていいことを相手が言っちゃっただけ。
私が傷ついたのなんて、相手にとっては
知ったこっちゃないのだ。
取り合っている暇はない。
自分がそのことで、成長したかどうか。
相手の攻撃的な一言で
怒りや悲しみは負わないようにしよう。
と、本題はここからなのだが。
上記のことがあった後、
プツッと何かがきれたように
私はパソコンから離れ、たまった食器を洗い、好きな音楽をかけ、
冷蔵庫のなかの義母からいただいたりんごを手に取りおもむろにむきはじめた。
剥いては切って、食べ、また剥いて。
皮を剥いている最中にその嫌なことを思い出してはぴょんと手から離れるりんご。
まるで余計なことなんて考えず
私に集中しろと言わんばかりに
考え事をするたびに手からつるりと飛び出していく。
そして雑に、不恰好に剥かれたリンゴをミキサーで細かくし、リンゴ酢とはちみつをすこし、りんごのジンをくわえて、カクテルを作った。
一口飲んで、濃すぎたなと思って
トニックウォーターを足す。
うん、美味しい。
ふと、こう言うことなんだろうなと腑に落ちた。
なんのことかというと、今日、家電と余白について対談している記事を読み、全部自動化するのではなく、自分に手間をかけることの意義があると言う話が出てきて、ずっと考えていたのだ。
話の内容の中で、仕事でヘトヘトになって疲れて帰ってきた後にスーパーへ向かい、手の込んだシチューを作っていた、との事例が出てきた。その人は奥さんに、最高のセルフケアだね、と言われたそうだ。
私がやったことも、
自分にほんの少しの手間をかけることで
セルフケアをしていたのだと。
ちょっと自分のために手間をかけたら、
悲しくなり不安になる気持ちを
りんごの甘みが優しく包んでくれた。
苦しくて乾き切った喉を潤してくれた。
きっと、この体験は何にも変えがたい。
視点を変えたら、得るものはたくさんあるのだ。
それに気づいたことが、
とってもいいこと。
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