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無料のSNSで疲弊するアイドル

無料のSNSでめんどくさいオタクに絡まれて疲弊しているアイドルをよく見かけます。

アイドル現場に来る人、特に地底アイドルに来るような人の中には、明らかに社会にうまく適合できないだろうなという人が多いです。不衛生、話が通じない、人が嫌がることをする、暴力をふるう、SNSでアイドルに粘着する、歯がないなど。

アイドルだけでなく野球だろうが、サッカーだろうが、どのジャンルの客にもそういう人はいるわけですが、ことアイドルとなると、異性と話せる、構ってもらえる、応援することで自分も頑張っている気がする、人から認めてもらえる気がするなど、孤独死まっしぐらの人たちが生きる希望を見出してしまいやすい趣味の一つであります。

若ければまだ見守り甲斐がありますが、人生半分近く終えた人たちがこれだと、目も当てられません。こういうおじさんを「限界オタク」と言います。

一方アイドルはファンを無碍に扱えません。限界オタクは「ファン」という肩書を盾にアイドルに要求を迫ります。芸能で一旗揚げたいアイドルが、多少の要求を飲むのは仕方ないかもしれませんが、無料でやってるSNSに対して粘着したり、ときに攻撃的なリプや、誹謗中傷などは、さすがにアカンのでは、と思います。

アイドルが限界オタクの相手ばかりしているのを見ると、エンタメから遠ざかる一方であり、これは福祉かな?と思うこともあります。

そういうことが常態化すると何が起こるか。アイドルは無料でコンテンツを提供しなくなるでしょう。なぜなら無料でオタクに手を差し伸べてやる必要がないからです。

このままオタクがアイドルの無料コンテンツに対して粘着したり、クソリプを飛ばし続けると、いずれアイドルはSNSをやめる、もしくは無難なツイートしかしなくなるかもしれません。アイドルがツイートしても1円にもならんわけです。それでも有名になりたいからやっている。そんなツールに文句を言われ続けたら、「まじかったりーな」ってなるのは火を見るより明らかです。

アイドルコンテンツは無料から有料になる?

インターネット自体、もともとオープンな思想のもとに生まれたものですが、未来はクローズドで限られた人しかアクセスできなくなるコミュニティが増えるかもしれません。FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグも「The Future is Private」だと語っており、その方向に舵を切ろうとしています。

また中国では、お金を払うことで著名人に質問できて、回答のボイスメッセージを聞くにもお金を払わなければいけないQ&Aプラットフォームが流行っています。

中国のネットの有名人ワン・スーツォン(王思聡)には450ドルで質問できる。あるユーザーが料金を払って恋愛について質問したところ、回答は1万7,000回以上再生され、質問をしたユーザーは約1,200ドルを獲得した。回答者は総収入の10%を仲介料としてフェンダーに払う仕組みとなっている。

少し前にNGTのメンバーがインスタで誤爆したり、AKBの若手メンバーのLINEがSNS経由で流出して火消しに追われたりと、その真偽はさておき、ソーシャルメディアは要らぬ誤解やデマを生む装置になっています。

今までは、無料で宣伝できるなどのメリットが大きかったソーシャルメディアですが、近年流出リスクや運用コストなどのデメリットのほうが目立つようになり、アイドルが積極的に使う理由がどんどんなくなってきています。

アイドルに対する誹謗中傷やデマが増えれば、パブリックには優等生のような発言しかしなくなり、つまらなくなるでしょう。またアイドルの発言に粘着するオタクを規制することは難しいので、ペイウォールつまり課金の壁が立つことになります。

たとえば特別なツイートを見るのにも課金、リプをもらうのにも課金、インスタライブを見るのにも課金、といったような未来です。

そうなれば、お金を払って見てる人しかコメントできなくなるので、根拠のない中傷は減ります。また、一部の人しか見られないコンテンツということでオタクの承認欲求も満たされ、お互いにとってメリットが大きいです。

まとめ

将来的にアイドルのコンテンツは、よりプライベートで、だけど課金必須みたいな形になりそうですが、アイドルはお金のかかる趣味なので、なるべく無銭で楽しみたいですよね。そのためにオタクができることはアイドルの誤爆にすぐツッこまないことです。アイドルがトチると我先にとばかりに脊髄反射でツッこんだり、拡散するオタクがいますが、そういうことをするからアイドルがSNSに情報をアップしなくなるのです。アイドルがなにかミスっても、お茶でもすすりながら、スクショをとって生暖かく見守るくらいの姿勢が大切です。


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