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運命のダイヤル

 見てきました。これは見てよかった。本当に。

 ※以下、ネタバレがあります※
 


 冒頭の若いころのインディでびっくりしたんですけど、あれCG?だかAI?だかで作ってるんですね。最初、あれ?特殊メイクか?とか思ってたんだけど、さすがに違ったな。違和感なく見てた。そんで、いきなり年取ったインディとのギャップがキツかった。パンツ一丁は流石にびっくりします。ジジイ丸出しじゃないか。若者から見ると見事に近所のうるさいジジイだったね。
 これまでの作品と教室がガラリと変わってましたね。インディの授業って生徒たくさんいるイメージだったし、みんな話はちゃんと聞いてる感じだったので、やる気ない生徒ばっかりで見てるこっちが辛くなってしまう。

 実はつい最近「アンティキティラ 古代ギリシアのコンピュータ」という本を読んだばかりでした。買ったのはかなり前だったんですけど、積読してたので消化したばっかりでした。なんかとても運命的な…いやタイミングが良すぎますね。ヘレナが映画中で簡単な説明はしてましたけど、事前知識があるのはよかった。とても助かりました。本は面白いのでおススメです。

 この映画見てて、ずっと目が離せなかったのはマッツ・ミケルセンですね。かっこよすぎる。殴られたり首絞められたり色々あるせいでめっちゃ髪の毛が乱れる。けどクソかっこいいんですよ。ずっとかっこいい。なんだよもう。乱れた髪はかき上げたり、そのままボサボサだったり、なんだ?もうなんなんだろうわかんない。とりあえずかっこよかったな。ナチの軍服もね、マジでデザインだけは本当にカッコいいので、カッコいい人間が着たらそりゃあ格好いいわ。マッツ・ミケルセンが好きなら見ないとダメなレベルじゃないですか?まぁ最後悲惨な目に遭うので、めちゃくちゃ好きな人は精神的にダメージ受けるかも。でもまぁ焼けてドロドロになってるのがしっかり映っているの、インディ・ジョーンズっぽいわぁ~!と思いました。過去作品リスペクトなんだろうか。どの作品もグロシーンがあるよな。
 白骨のアルキメデスが時計してるの意味わからん…未来に行ってたっていうことなのかな?と思ってたんですけど、ユルゲン博士がしてたやつを後生大事に持ってたっていうことなんですね。アルキメデスもこれは便利やなぁって思ってたんだろうか。

 最後、古代ローマ残るっていうインディで泣くかと思った。いや、ちょっと泣きました。ヘレナに現代に帰りましょうって言われて、「誰のために?」っていうのがもう。セリフうろ覚えだから「何のために?」だったかもしれない。息子亡くして妻も出て行って、教授もついに引退した。戻ったところで、どうするの?という気持ちと、人生かけて長年追い求めてきた歴史の一部を実際にこの目で見ることができてる興奮が合わさってしまったら、そりゃあもう残りたいでしょう。私は考古学者でもなんでもないけど、気持ちわかるわ…になって、残らせてあげてよ!と思いました。でも戻っちゃいましたね。ヘレナ何してくれてんだ…と思ったけど、マリオンを呼んでくれたんですね。仕事できるやつだった。
 マリオンに「戻った」ことを強調されてたのは単純に過去から戻ったというだけでなく、「前のインディ・ジョーンズ」に戻ったということなんですかね。でもシリーズ続けるわけではないよな~?ハリソン・フォードはやらんと言ってるみたいだし……もう80歳だぜハリソン・フォード。凄いな。

 運命のダイヤルを見たい、という気持ちで数か月かけて過去作から順に見てきて、最後に映画館のスクリーンで最後の最新作を見れて、本当によかったです。今まで映画館でこのシリーズを見続けてきた人は、きっともっと感動してるはずですから、羨ましい限りです。

 たぶん公開が終わってしばらくしたらディズニープラスで見れるようになるだろうと思ってるので、配信始まったらまた見たいと思います。

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