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島巡り(沼島:ぬしま)

淡路島にある沼島(ぬしま)

関西に引っ越してきてから
小さな島巡りが多くなりました。

小さな島巡りができる理由にお出かけを共にする友人の影響がある。
その友人はとにかく乗り物が好き。
ゴンドラやロープウエイ、渡し船、遊覧船など大好き。
移動はもちろん車になるので鉄道(列車)は除外。

そこから何か上がるものや渡るものを見つけると「乗ろう!」と
必ず言い出す友人なのである。
最終時間であっても往復ができれば乗ろう!と必ず言葉にする。
私も気がつけば、でかけたことがない領域なので
「いいよ〜」と乗り込む。
時間の合間に行ったことがない場所を見つけては
出かけるのが癖になっていた。
(2020年コロナ自粛が始まるまでは…)

しばらくして自粛が解禁となり多少のお出かけができるようになったが
それでも県をまたぐことには今も抵抗がある。
と言っても、私は兵庫県在住なので広範囲のお出かけができる。
自粛になり、改めて自由に出かけられたことに感謝したりもした。

今回のお出かけは同じ兵庫県内になる淡路島である。
しかも、その淡路島にある小さな島訪問。
沼島へ行くことになった。

なぜ沼島か?
今回の沼島を知ることになるのは数ヶ月前のことです。
自宅から車で高速1時間で淡路島へ渡れます。
有名な大きな橋を渡るとすぐに左に大きな観覧車が見える。
その大きな観覧車のパーキングエリアには
お洒落なスタバがあり、前回は他の友人と1日に2度たちより語り合った。
語り合うには最高のビュースポットである。

必ず立ち寄る道の駅は観覧車から5分ほど走ると道の駅がある。
1000円ほどで様々な海鮮丼が味わえる。
なかなか食べられない生しらす丼を私は食べる。
食べた後は山の中にある神社を前回は目指しました。
淡路島には昔から神がはじめて降り立つ?場所として有名で
何かしら言い伝えがあり探訪していた。

いくつか神社巡りを済ませて最終論鶴羽神社。
その神社がとにかく山の中にあり
車道も獣道のような場所を走った記憶がある。
参拝をし、帰り道を戻らず南にぬけた時に見つけたのが沼島である。

しかし夕方に汽船所を見つけたので帰りを考え小さな島に渡ることは諦めた。
話は戻るがそれは数ヶ月前の出来事である。

そして今回は、朝からお出かけの目的を沼島にした。

改めて説明すると
今回お出かけしたのは淡路島の南側にある沼島。
勾玉の形をした島でもちろん神話の噂もある。
wikiでは人口473人の島。
渡るために乗る船はほぼ1時間に1本。
乗船して10分ほどで小さな沼島に到着する。

下船して思うのは、時間がゆっくりと流れている。
そう思わせるのは暮らし?いいえ建物がひっそりと立ち並び
集落があるのですが空間が昔と変わらないままだからだろう。
コンビニも無ければ、レンタサイクルもない。
自販機が汽船所に設置されているだけだった。
(私が見る限り…)
当たり前にコンビニを活用する人間には
コンビニが無いだけで風景はタイムスリップしたように見える。

初夏の小さな島を甘く見てはいけない。
徒歩であれ、散策は暑い。

ひとまず歩いて近くの沼島八番神社に向かった。
パンフレットにもあるのだが、小さな看板に促されるまま
暑さもあり、小さなバッタリカフェに立ち寄った。
客は私達と帰りの船の時間を待つ女性二人。
彼女達はすれ違いで店を後にした。

お店の方が「暑いでしょ〜」と涼しい場所を案内してくれた。
その笑顔での対応が次に繋がる。
友人が「はじめてきたのですが…」と
おすすめスポットの聞き込みが始まった。

旅先ではどんな人に聞き込みをするのかが鍵になる。
どこへ行くのか?どう過ごすのか?
が決まるのである。まるでリアルゲーム。

話しかけやすい人なのか?
親切そうなのか?人は無意識に人を判断している。
今回のカフェの女性は親切な空気感を漂わせていた。
いつもなら私が聞き込みをするのだが、
友人はとてもシャイな人間なのだが最近は違う。
数年お出かけを共にして友人も変化している。

おでかけでは、気軽に声掛けをしている。
人間の慣れとは成長なのか?変化なのかわからないが
この声掛けは、素晴らしい生きる上で必要なクセ付けである。

話を戻すと、その女性は
何を質問しても親身になって答えてくれた。

そして今回は、この島を1周する船があると知る。

乗り物好きな友人は目が輝く。
もちろん私も、暑い中歩いて散策するよりはいいかな?と
楽を選択した。(笑)

1枚の名刺を渡され、電話を入れてみた。
それは私の役目になった。(笑)
すると3時からなら乗れますと言われた。
カフェに入って注文したばかりなので、
40分後の3時はナイスでもある。

軽食を済ませていると折り返し連絡がありそのカフェまで迎えに来てくれた。
結果、私達だけなので貸し切り状態での遊覧船になった。
反時計回りで約1時間一人3000円の釣り船に乗った。

歴史にはそれほど興味がない私ですが
島巡りや様々な地形を見て思うことがいくつもあります。
ただ見て回るのではなく、地元の人が話してくれる内容がまた面白い。
私の場合はゼロ情報で旅をはじめ現地で調べるか聞き込みにしている。
だから何が起こるかわからない。
今回も、気がつけばまた船に乗り
船頭さんが運転しながら島の説明をスピーカーからしてくれていた。

この岩が珍しいとか、この岩の色が珍しいとか。
岩の形が何かに似ているからこう名付けられている。と…。
そして詳しく語ってくれる話だけではなく、
地形をそのまま見て感じられる事は地質調査している感覚になる。

なぜ?島だけではなく岩がこうなるのか?
妄想?想像は広がりロマンがある。

私達はいまを生きている。
通常は目の前にあることだけを意識しているのですが
なぜ岩や島がこうなるのか?と思う時
それは過去をイメージする。
何百年、いや何千年、何万年なのかわからないが
島ができるイメージを…
だから自然は偉大で神秘的に思う。

現在、西之島が噴火し新たに島が出来た。
そして今も、拡大している。
渡り鳥が移住し卵を生んだりと…
そんな島ができてゆく様子を見ることは珍しい。

私達が暮らす大地もかつては
そうやって出来たに違いないのだが大自然は偉大である。
そんな事を想わせる瞬間が船での外周島巡りである。
船で島を俯瞰して観察すると、地形がよく見える。

そしてあちこちでかけて思うことがある。
地層が斜めになっている場所がいくつかある。
今回も目にしたのだが…
山奥の地層もしかり、海の地層でも…
それは日本だけではなく韓国にもある。
30度ほどの斜めになった地層をここでも発見した。

自然は歴史を物語ると言われる。
この30度の地層はかつて大地は30度斜めだったのではないか?と
想うそんな妄想もまたロマンである。
都市伝説好きにはたまらないジャンルではないだろうか?
自分の足で、自分の目で見て感じると妄想はどこまでも止まらない。(笑)

島を一周してあることがよぎる。
私はこの小さな島の生活用水はどこからなのか?が気になった。
宮古島に3月にでかけたときも
大きな山がないので生活用水が気になったのだが…
宮古島には地下に大きなダムを建設して貯水していた。

この沼島は?暮らしに重要な水である。

下船して八番神社に向かいながら
友人と語り合う雑談は水はどこから?について
答えは検索すれば早いのだが、
昔ながらの公衆電話が飾っているので写真を撮っていたら
先程のバッタリカフェのオーナーさんが声をかけてくれた。
「船はいかがでしたか?」と…
とても良かったことを伝え、ついでに質問をした。

「こちらの島の水はどうしているんですか?」
そんな、事も聞けるような親切な方だった。
答えは、「淡路島から引いているはず…」と耳にした。
暮らしに必要なのものはやはり
水と電気だから最近私が気になる部分である。

その電気や水は
この大きな海の地下をパイプを通して暮らしを支えている。
大自然との共存は、しっかりと見えない形で文明の力で支えられている。
暮らしに大切なものとは…水と電気と食を島から感じる時間になった。
都市伝説好きにはたまらない地形 淡路島にある沼島。


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