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放射線治療のメリット

本日は、放射線治療のメリットについてご紹介できればと思います。

前回、がんの三大治療法について、ご紹介しました。
①手術(外科治療)、②薬物療法(抗がん剤)、そして③放射線治療
です。
その中で、放射線治療をがん治療に使うメリットとはどんなものがあるのでしょうか。

放射線治療のメリットは

①局所治療であること
②形態や機能の温存が可能であること
③仕事をしながら通院治療が可能であること

です。では、それぞれについてご紹介します。

①局所治療であること
放射線治療は、放射線を照射したところだけに効く局所療法です。
特に最近の放射線治療では、放射線治療装置の発展と、従事する医療スタッフのご尽力により、より「がん」のある領域だけに放射線を集中して放射線をあてる(照射する)ことができるようになりました。
手術(外科治療)も局所療法の一つです。

②形態や機能の温存が可能であること
放射線治療は、身体や臓器の形態や機能を温存しながら、がん治療をすることができます。
たとえば、「喉のがん」の場合、手術により声を失うこともあります。しかし、放射線治療では、発声機能を温存しながら、がん治療を行うことがあります。

③仕事をしながら通院治療が可能であること
放射線治療は、患者さんによって、放射線治療の回数(照射回数)は違いますが、1回あたり治療室の入退室で約10分程度で終了します。よって、仕事をしながらの通院によるがん治療が可能です。
特に、乳がん、前立腺がんなどの患者さんの多くは通院で治療される方が多いです。そして、仕事をされるための方のために、朝や夕方の時間帯に放射線治療を希望される方がおられれば、それに対応して頂ける医療機関もふえています。

今回は、がん治療における「放射線治療のメリット」をご紹介しました。
放射線治療のメリットは「がん」のある場所によっても、変わります。
もし、がん治療を考える必要が生じた場合は、「放射線治療はできるのか?」っと考えて頂けると幸いです。


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