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【前編】食後に全身筋力がなくなる。ME/CFSと私の変な症状。押しつぶされているようで、動けない。

私の慢性疲労症候群は変な症状から始まりました。以前も書いたのですが、今回はこの症状について詳しく書きたいと思います。

2021年、夏のある日、昼食後に何だか疲れて眠くなってきたので、ソファに座った。するとその感覚がどんどん悪化して、まるで巨人に手脚を押しつぶされているような感覚になり、身動きが取れなった。頭もぼーっとしてしまい、何が何だか。

最初は糖質の摂りすぎ?お昼がパッタイだったからかしら?と思って、タンパク質と野菜中心、なるべく糖質は摂らないようにしてみたけれど、段々と毎食後、同じ感覚に襲われるように。3時間ほどすると、なぜか症状がおさまりスッキリ。

近所の内科で血液検査。糖尿じゃない、アディソン病でもない、癌でもない。アレルギー専門医に診てもらっても何もない。プレ更年期でもない。

床に転がって、「起きれないよー。体が動かなーい。」とぼやけた声で言うだけ。視界もぼやける。焦点が合わない。筋肉が全て無くなった。トイレに立とうと思って、棚や机を使って必死に少しづつ。なんかおかしい!と思い、ついにER(救急)へ。

血液検査、血糖値も異常なし。私の脚が上がらず、必死に歩こうとしているのを見た医者はすぐにMRIを準備してくれた。結果、「MS(多発性硬化症)かと思ったけど、脳には異常ないね。」と。とりあえず神経科へ回されました。

神経科でも異常なし。右目の視界がちょっと狭い、とかいう関係ないことだけ分かる。
「食後限定なら、内分泌科と消化器科も行った方がいいね。」ということで行く。

内分泌科は3人の先生を試してみた。血糖値を測るパッチを2週間つけたり、指に穴あけて血糖値を測るのも症状が出るたびにやった。異常なし。検索魔になって、Idiopathic Postprandial Syndromeかも、と思ってその研究をしている先生のところへ。効くと言われている糖尿の薬を試す。なんの変化もない。胃が荒れただけだった。「胃潰瘍でもそうなることあるよ。」と言うので、次は胃カメラだ。

胃カメラも異常なし。少々の胃炎のみ。「ストレス多い?」という話になって、「来たー、分からないとそう言われるやつじゃーん。」と思って、「そりゃありますけど人並みだと思います。」としか言えない。

症状はずっと続く。その間、食事記録を毎日毎食つけて、何の食べ物に反応しているのかしらみつぶしに調べる。少しづつ減らして、減らして、減らして・・・最終的には水だけでも同じ症状が出る事がわかった!体重が減りすぎてしまった。食べたい。食べたいけど食後が恐ろしい。

食後の症状以外で気がついたのは、朝起きた時、両腕がめっちゃ重くて痛いことだった。「アタシ昨日ボクシングの試合あった?」と思うほど。筋肉痛のような。
これは食後じゃない。もしや2つ別の病気?と疑う。

西洋医学では全てチェックしたので、次は東洋医学の先生だ。いや、両方知っている人を探そう、と思って「機能性医学」や「統合医療」を調べた。近所にある。診察だけなら保険も効く。(アメリカなので保険あっても日本の保険なしより高いです。多額の借金を作らなくても良い、という程度)

出会った機能性医学の先生は、同じような症状の人をみたことがあると言う。先生は「自律神経失調症でそうなるよ。」と言う。「頭蓋仙骨療法をやってみよう。ここに良い人いるから。」というので、そのアポをとり、副腎疲労や腸内環境を調べる検査キットをもらい、お高いサプリをいくつか買って帰った。

後日、初めての頭蓋仙骨療法。「自律神経のスイッチを一回切って、再起動する感じだよ。」と言われた。すーごくリラックスして、終わったら長い睡眠から起きたようだった。10ヶ月目にして初めて、「あ、これ自分の体だ。」と思えた!その後、食べた後も症状はほぼ出なかった! やったぁやったぁ!

大人気の療法士だけど、毎日電話してキャンセルを待って、2週間に一回は行けるようにした。どんどん調子が良くなって、自転車に乗って湖のほとりでお弁当を食べることもできた! 

でも施術に行っていないと、状態はまた元通りだ。でも前よりは良い。ピアノも練習しよう。勉強もしよう。絵も描こう。仕事も増やそう。そんなある日、自転車に乗って帰って来たら、だんだんと体が疲れてきた。重くなってきた。また床で寝そべる。起きれない。疲れた。疲れた!?これ疲れたって言うのかなぁーーーー!?いきなり何これ?食べてないけど? 頭がぼーっとまたブレインフォグで、そのうち床で眠りに落ちた。

続く。

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