ノーナ・ヘンドリックス・インタビュー
議会図書館によって企画されたノーナ・ヘンドリックス インタビュー
2021年5月14日
議会図書館:あなたが「Lady Marmalade」を初めて聞かされた時、全部完成していたのですか。フランス語の質問から Go Sisters まで。
ノーナ:はい。しかし、違っていました。Go Sisters は11時間リミックスのバージョンで追加され、メロディを手直しし、イントロを私たちのバージョンにアレンジし直しました。
議会図書館:最初からラベルにふさわしい曲だと思っていましたか。
ノーナ:はい、私たちは「Lady Marmalade」はよい歌だと思いましたし、シングル曲としての可能性を感じていました。アラン・トゥーサンとアルバム「Nightirds」を作るため、ニューオーリンズへ行こうとしている時だったので。
議会図書館:パティは、フランス語の質問の意味を最初知らなかったとよく言っていますが、あなたはどうですか、
ノーナ:知っていました。私はハイスクールで1学期だけフランス語の授業を受けていましたし、ラベルのマネージャーで「Nightbirds」のっプロデューサーの一人であるヴィッキー・ウィッカムはイギリス出身ですが、フランス語を少しですが話せます。パティはフランス語やタイトルの訳がわからなかったかも知れませんが、ヴァースの歌詞を読めば内容は自明です。
議会図書館:サラ・ダッシュはアラン・トゥーサンはレコーディングの時、その場にいなかったと言ってましたが、それは本当ですか。吹き込みはどのようなものでしたか。「Lady Marmalade」は1回のセッションで録音されたのですか。
ノーナ:アランはスタジオに居ましたが、ミュージシャンと私たちを残し、時々席を外していました。なぜかはわかりませんが、たぶんプロダクションやアレンジのことを考えるためだったのではないでしょうか。「Lady Marmalade」でアランはピアノを弾いています。
議会図書館:話は変わりますが、ラベルはその音楽やその中での主張と同じように、ファッションでも強い力を持っていました。提案された衣装で、思わず引いたものはありましたか。
ノーナ:ラリー・レガスピーやノーマ・カマリや他のデザイナーのデザイン画やスケッチで、私たちに合わなくて作られなかったものもあります。衣装のうちのいくつかは、たった1回しか着なかったものもありました。
議会図書館:なぜ「Lady Marmalade」は多くの人々、多くの世代で語り継がれていると思いますか。
ノーナ:その時代のいろいろな要素が一緒に組み合わされ、一つの音楽記録を作り上げられているからでしょう。3人の若い、R&Bとソウルを基盤とするアメリカ黒人女性が、ジョセフィン・ベイカーやアーサー・キットの他は通常録音しないフランス語で歌っている。
具体的に「Lady Marmalade」の特徴を指摘すると、ビートに乗ったオルガンのグリッサンドのオープニングがこの録音の最初のフックで、「Hey Sisters」というヴォーカル・チャントが続いています。歌の最初の8小節の楽器によるフレーズと歌のメロディーの対比が2つ目のフックです。力強いメロディーの裏では楽器のフレーズが続き、パティのリードにコーラスの前でサラと私が加わります。ホーンによる2小節の繋ぎのあと、メインのフックであるフランス語の「Voulez vous couchez Avec Moi c'est soir」はヨーロッパのフランス語を喋る人たちはわかるけど、アメリカ人特にアフリカン・アメリカンの好奇心を刺激します。
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