音大生って何してるの?

#春から〇音というハッシュタグを見るようになった。もう、音大生活1年目が終わろうとしてることに驚いた。時が経つのはあっという間だ。

コロナの影響で、例年とは違うスタイルでの学生生活となっていたそうだが、私はコロナ禍デビューの1年生。例年の音大生活なんて何も知らない。でも、コロナ禍での音大生活なら書き記せる。今の音大生活の一例として、私の生活をまとめてみることにした。

音大生って何を勉強しているの?

自分の専門の勉強を軸にして、和声やソルフェージュ、副科のピアノや声楽、座学では音楽史や外国語など、音楽力を高めるための勉強を沢山している。また、文学や社会科、科学といった教養科目や、楽曲分析や音楽学(私の学校にはダンスやプログラミングもあり、幅が広い)といった選択科目もある。提携を結んでいる他大学の授業を履修することや、図書館を通して他大学の資料を借りることもできるため、その気になれば何でも勉強できる。

音大生って一日中楽器に触ってるの?

これは人による。私は小さい頃からあれもこれもやりたくなってしまう性格なので、楽器の練習以外のことをする時間も多い。4時間以上吹いている日もあれば、全く触らない日もある。

これは私の考え方であるが、何事からも(例えのんびりと映画を観ていても!)学べることはあるし、思いもよらないところからインスピレーションを受けることも意外とある。色々なことに興味を持つという自分の性格を生かして、様々なことに触れていくのも生き方のひとつじゃないかと思っている。その代わり、人より練習に割ける時間が少ないということを念頭において、いつも「いかに短時間で効率よく上達できるか」ということを考えている。

音大も授業はオンライン?

私がこの1年間で受けた授業の半数以上はオンラインで行われた。具体的には音楽史や外国語、文学、科学、経済学といったような、座学で行われるようなものだ。逆に、楽器を扱うレッスンやアンサンブルといった授業は対面で行われた。ソルフェージュや和声の授業は、クラスによってオンラインだったり対面だったりとバラバラ。私は週に2〜3回、学校へ行っていた。

オンライン授業のいいところ

和声や外国語など、授業によってはzoomを使うものもあったが、講義原稿や動画の配信がメインであったため、自分のペースで学べるということが1番のメリットだと感じた。対面だと先生のペースで授業が進んでいくが、原稿や動画だと気になったところをじっくりと調べることができる。逆に既に知っていることや、あまり関心が向かない部分はサクッと読み進めることができる。私はしょっちゅう先生に参考書やおすすめの本を紹介してもらい、興味を持ったところを中心に勉強していた。

オンライン授業の大変なところ

目が疲れる!授業に慣れない頃は、課題をひとつ取り組むのに数時間かかっていたたため、iPadを8時間近く眺めている日々であった。(Night Shiftを朝から晩までオンにして画面を赤くすることでかなり改善した。)

また、常にひとりで勉強するというのは少し寂しかった。何か興味を惹かれるトピックを見つけることができると、夢中になって調べるため寂しさなんて忘れてしまうのだが…。気になったことが少しでもあれば、「〇〇について教えてほしい&本を紹介してほしい」と先生へ連絡することをおすすめする。

授業がない時間は何してる?

練習したり、勉強したり、ときにはのんびりしたり。私は時々、授業で印象に残ったことをその授業を受けてない友達に伝えたり、逆に自分が受けてない授業について教えてもらったりしていた。(学校で話し合うこともあったが、基本はLINE上で交流していた。) 相手の質問から疑問が湧いたり、相手の授業との結びつきを知ることができたりと、さらに発展的に学ぶことができた。授業内容について友達と話し合うことは気軽に始められ、且つ有意義な時間を過ごせるアウトプットの場となった。

まとめ

私は好きなことを楽しみながら日々学んでいる!

音楽関連の授業はオンライン化が難しいこともあり、週に2〜3回学校へ通えたことは、とても恵まれていたのだろう。また、コロナでオンライン授業が増えたからこそ、自分の学びたいことにフォーカスした勉強をすることができた。それでも、コロナの影響で大変だったり、不便なこともある。しかし、コロナ禍という特殊な日々だからこそ、今の自分が立っている状況でどんなことができるかを考えることができた。コロナ禍での学生生活はまだまだ続きそうだが、この1年間で身につけた「どんな状況でも学び続ける」ということを大切にしながら、音大生活2年目の道を歩み始めていきたい。

音楽を学ぶ者として、自分の生き方そのものが芸術となるような人生にしていきたいと日々勉強しています。いただいたサポートは、新たな学びへの資金として使わせていただきます。