カープダイアリー第8518話「大卒新人3人vs久保、林、田村俊介の意味」(2024年2月8日)

新井監督、藤井ヘッドら、今の首脳陣がやることは意図がはっきりしていて“外野”からでも分かりやすい。
 
第1クール最終日には浦森、益田、河野、斉藤優汰が投げて、田村俊介、久保、林、中村貴浩、中村健人、石原貴規が打った。
 
今回、第2クールでの同じくランチタイム打撃では大卒新人3人が投げて、林、久保、田村俊介とモイセス・ラミレス、ネルソン・ロベルトのドミニカコンビが打った。
 
重複している野手は、田村俊介、久保、林。
 
この3人はこの先、シート打撃、紅白戦で常にフル打席を与えられ、そのまま沖縄に移動するだろう。そして対外試合でも出場を続ける。久保は末包昇大の離脱もあって期待の右打者となった。田村俊介は言うまでもなくポスト龍馬、林はもう後がない中での正念場を迎えている。
 
ゲージの後ろの指揮官らの視線を感じながら投げる高太一、滝田一希、赤塚健利は横一線のスタート!こちらも恐らく沖縄行きまでは保証されているはずだ。だが、その先のことは分からない。
 
高太一は気持ちの強さがピッチングに滲んでいた。「ボール、ボールとならないように…」、打者5人に25球。最高球速は143キロだったがスライダー、カーブ、チェンジアップ、それにフォークも投げた。右打者へのクロスファイヤーがいい感じの軌道を描き、その投球スタイルを印象づける形になった。
 
滝田一希も高太一に負けじ、とばかりによく腕を振り、ドニニカ勢から空振りも取った。初ブルペンでは憧れの人だった「大野豊さん」が見守る中で投げた。どんどん新たな経験をすることで一歩一歩前に進んでいく。
 
赤塚健利はその巨体を生かしきれず、残念ながら途中で手投げになった。思うように制球できず、顔から汗が噴き出した。こうなると動揺はさらに広がってしまう。
 
首脳陣は田村俊介、林を赤塚健利にぶつけた。もちろん打者ふたりが右腕の球をどうさばくかを確認するためだ。結果、打者4人で“打ち止め”となった。赤塚健利にしてみればタオルを投げ込まれたかっこうで、次回でのリベンジが待たれることになった。

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