カープダイアリー第8413話「新井さんとカープナイン2年目の挑戦、龍馬がゆくⅡ」(2023年10月22日)

スポーツ各紙がオリックスの“突パ”を大きく取り上げた。日本シリーズ「59年ぶりの関西対決」が現実のものになった。岡田阪神vs中嶋×水本オリックス。激闘が予想される。

前日に京セラドーム大阪であったクライマックス・シリーズ、ファイナルステージの第4戦。初回、いきなり超満員のスタンドを歓喜させたのが森友哉の特大2ランだった。
 
2013年ドラフト1位のスラッガー。西武時代には2度のリーグ優勝、4度のCSを経験したが日本シリーズ切符を手にしたことはなかった。FA移籍は吉と出た。“山川騒動”の余震が続く西武は、長らく野球に集中できる環境にない。

1年前の10月6日。新井監督と評論家契約していたスポニチがネットに「新井新監督」の第1報を打った。ナインは一応に“歓迎”コメントを出したのに「驚いた!」だけだった選手がいた。龍馬だ。

同時進行で行われた秋季練習では大盛、中村健らが強化指名を受けバットを振り込んでいた。
 
「オリックス、日本一なら吉田正尚は米挑戦 浮いた資金で広島・西川龍馬&西武・森友哉獲得へ」

派手なヘッドラインがネットニュースに踊ったのはその一週間後の10月13日だった。まだ吉田正尚のメジャー挑戦が決まっていない時点で、夕刊フジが先手を打った。

その後、オリックスは高津ヤクルトに勝って日本一となり、その立役者はポスティングシステムを使って新天地へ…オリックスは4億円とも言われる年俸が浮いた形になり、森友哉待望の「地元復帰」が実現した。

夕刊フジの記事内では森友哉と龍馬が“並列”の扱いになっていた。しかし龍馬身の振り方をメディアに明かさず、同じく国内FA権を取得した野間の方は残留を匂わせていた。

そして、その1年後…

結果的には龍馬、野間、秋山の3人に末包を加えた4人の外野陣でCSに臨み、そして「日本一」の夢には届かなかった。


この日もマツダスタジアムに姿を見せた秋山は早くも来季に向け“準備”を開始した。自分の置かれている立場、チーム状況を考えればじっとしていられるはずもない。それが秋山の秋山たる所以だ。


今季、規程打席をクリアしたのは“駆け込みセーフ”の龍馬、そして秋山と菊池と坂倉。当然ながらこの4人の存在は打線の中では別格だから、このメンツを軸にしてさらに高いステージを目指すのが新井カープ2年目に向けての理想なのだが…

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