カープダイアリー第8267話「交流戦で輝くのは誰か…2週間長期遠征の終わりに…」(2023年5月21日)

長良川、名古屋、東京、横浜、甲子園。2週間に及んだ長期遠征、ラストゲームは1対4のスコアながら内容的には完敗に終わった。(ゲームセットの時間に広島市内ではゼレンスキー大統領が広島記念平和公園に向かう車中にいた)

〇〇〇〇●〇〇で7戦を終えて6勝1敗。しかし後半5戦は●●〇●●でトータル7勝5敗。遠征前は借金2だったからチームは勝率5割に“戻した”ことになる。

その間にいろいろなころがあった。

3連敗のあと雨で阪神戦2試合が中止になり、長良川の中日戦で連敗を止めた。

バンテリンドームナゴヤの第1戦では九里が3安打完封。第2戦では延長十二回、代打松山が決勝打を放った。

東京ドーム初戦でも九回、代打松山が大勢から同点タイムリー。続く延長十回には6点取った。

東京ドーム第2戦でも九回、ライアンの代打松山の二ゴロで同点になり、延長十二回に代打磯村の押し出しなどで2点を勝ち越したがその裏、松本竜也がサヨナラ打を許した。

だが、そんな敗戦も尾を引くことはなかった。

第3戦ではアンダーソンが7回無失点で試合を作り、ライアンの満塁弾などで快勝した。

横浜スタジアムでは先陣を切った床田が7回3失点。打線はバウアーから二回までに7点を奪い左腕を援護した。秋山は1500安打到達。そんな中、松本竜也と大盛が登録を抹消された。遠征途中だからよけいに悔しさが募るだろう。

さらに横浜スタジアム第2戦開始前には床田の登録抹消が発表され、大瀬良も右肘に痛みがあることが分かった。試合も九里が牧に2発、ソトに1発許して7失点、負け投手になった。

翌日もコルニエルが5失点、大道が6失点など17安打で13点を奪われた。

甲子園ではいきなり初回に5点を先制した第1戦は10対7白星だったが前日の第2戦は8回2/3、108球を投げた森下がサヨナラ打を浴びた。

甲子園初日(19日)にはマットと戸根(特例2023)が登録を抹消され、林、中村貴浩、薮田(特例2023)も出場登録された。

中村貴浩は17日に支配下登録され19日には背番号123のまま一番ライトでスタメン起用された。新井監督らしい起用法だった。

中村貴浩はこの日、二番ライトで2度目のスタメン起用のチャンスをもらったが1、2戦合わせて8打席無安打1四球だった。

林は甲子園で七番サードに固定された。初戦は初回タイムリーなど5打席1安打1死球でチームの勝利に貢献した。

第2戦は阪神先発・大竹の前に3タコ。しかし左腕相手の打席は首脳陣からの“プレゼント”だ。

この日は七回にチーム唯一の得点をそのバットで叩き出した。打ったのはフォーク。二回の第1打席で空振り三振に取られた球を巧くセンター前に持って行き阪神先発の才木を降板に追い込んだ。

ただ、才木の150キロを超える真っすぐは何度降ってもファウルにしかならなかった。

「2年前(一軍で10本塁打)もそう。変化球はうまくさばけても直球を打てていない、そこか課題」というのが首脳陣の一致した見解のようだ。

マットはこの日、大野合宿所併設の屋内練習場でウエートトレなどを再開したが、実戦復帰まではまだしばらくかかりそう。

そうこうしているうちに、あすからマツダスタジアムで6試合を消化したあといよいよ”難題”の交流戦が始まる。

チームにとって大切な遠征明けの一週間は林に、とっても極めて大事な打席の連続になる。

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