6月29日(マツダスタジアム)18時開始予定のDeNA12回戦のみどころ

予告先発は広島が野村祐輔(0勝0敗)、DeNAがガゼルマン(3勝3敗)

チームは4連勝で貯金5。6月5日、首位阪神まで最大9差だったものが3週間ちょっとで1/3の3差になった。

連勝中のスコアは3-1、3-2、3-2、6-2。辛抱して接戦をしのぐうちに昨夜は森下の一撃で理想的な展開になった。

阪神に3連勝のあと“まさか”の連敗を喫したDeNA打線は今夜、必死でくるだろう。受けて立つのは野村祐輔。

緒方監督ラストシーズンと佐々岡監督の3シーズンで一度も投球回が100に届かなった右腕は24日で34歳になった。12年目、新井監督の下でやっと再スタート、ということになる。

昨年もやはり6月まで出番がなく、10日に初登板。けっきょく9試合に先発して2勝3敗。防御率は5・23だった。

今季はウエスタン・リーグで9試合に投げ4勝3敗、防御率3・19。

新井監督は右腕に最大限の配慮をしてきた。キャンプ前の段階でオープン戦(マツダスタジアム)での登板日を伝え、6月22日の二軍戦では由宇に足を運びその目でチェックした。

重圧のかかる中、野村祐輔はこの日、ソフトバンク打線を3回打者9人でピシャリ。一軍昇格を決めた。

その前の14日の中日戦(ナゴヤ)でも7回6安打6三振、無失点で、この日が最終チェックだった。

ただ、そこまでの道のりはハードだった。

5月2日、舞洲であったウエスタン・リーグ、オリックス戦。4月14日以来の先発マウンドで野村祐輔は4回を投げ毎回の8安打、3四球1死球で6失点…危機的状況に陥っていた。そこから時間をかけてもう一度、自身のピッチングを創り上げてきたことになる。

海の向こうではミネソタ・ツインズのマエケンが23日(日本時間24日)のデトロイト・タイガース戦で678日ぶりの白星を手にした。年齢はマエケンの方がひとつ上。4年間一緒に戦った仲だから負けられない。

昨夜の森下の一発はチームではマエケン(2015年10月2日、中日戦)以来の「先発勝利&決勝弾」だった。新たな力がチームを支える状況にあっても簡単に引き下がる訳にはいかない。
    
打線は早めに右腕を援護したい。ガゼルマンとは5月2日の横浜スタジアムで対戦済。
 
この時、ガゼルマンは6回84球2安打1失点。
 
二回にライアン四球、龍馬二塁打で築いたチャンスに坂倉が犠飛。あと、ヒットは初回、先頭菊池の詰まった中前打だけ…野間、秋山、マット、上本はいずれも2の0だった。
 
ただガゼルマンは4月25日に勝って以来、6試合勝ちから見放されて交流戦途中で登録抹消。二軍再調整を経て一軍に再合流した。相手も手探り。付け入るスキはありそうだ。

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