カープダイアリー第8521話「SOKKENスタジアムに届け!“ポスト龍馬”争いヒートアップ!の打球音」(2024年2月11日)

1年前は初戦だけだった投手陣による紅白戦スタメン発表が“連投”になった。2日目のこの日は大道と島内が担当した。新井監督に鍛えられた⁉島内はよく声が出ていた。

紅組
一番レフト、監督とよく間違われます久保
二番ライト、何と言っても名前がいい、中村貴浩
三番キャッチャー、ゴルフのベストスコアは70台、坂倉
四番ファースト、口グセ「シャークン」ラミレス
五番サード、今年は違うぞ、林
六番DH、ランボルギーニ乗るぞ!ロベルト
七番ショート、ホームランバッター矢野
八番DH、高木ブー
九番センター、戸根…あ、間違えた曽根
十番セカンド、二俣はしません二俣
先発は宮崎県日向市出身、日髙…

白組
一番レフト、自ら外禁してます、中村奨成
二番ライト、井端監督も大絶賛、田村
三番サード、テキサスから来たカウボーイ、レイノルズ
四番ファースト、シャイじゃないよ!シャイナー
五番ショート、TikTokと二刀流、小園
六番キャッチャー、顔で売ってます、石原
七番DH、きょうもセクシーサンキュー、中村健人
八番サード、がんばれセンちゃん!韮澤
九番センター、松山竜平会筆頭、大盛
十番セカンド、逃げ足も速い羽月

投手リレーは紅組が日髙2イニングのあと塹江、長谷部、岡田、坂田、辻が1イニングずつ、白組は斉藤優汰2イニングのあとコルニエル、高橋昂也、松本竜也、藤井黎來、新家が1イニングずつ。1イニング4アウトだった前日から、この日は通常の3アウトに変更。

両軍合わせて延べ72打席。打球音に“今日イチ”の迫力があったのは坂倉ではなく、中村貴浩の五回の第3打席だった。一死一、二塁という場面で初球の変化球を満振り。これが大空振りとなっても1-1からの3球目をまたフルスイングして真っすぐを仕留めた。

打球はあっという間にライトオーバー。打たれた松本竜也は二俣、久保に連打されたあとの強烈な一撃でダウン寸前に追い込まれ、続く坂倉にも右前適時打され、さらにモイセス・ラミレスには四球を与えた。

1年目で50試合に投げ縦横無尽の活躍!ところが破天荒な行動が仇となり新井カープでも期待されながら登板数17に止まった。そこからの再起を期しての3年目が、いかに厳しいものであるか、それがこの日のマウンドで実証された。この世界、舐めたような態度を取り続ければ、周りだって救いの手を差し伸べづらい。

中村貴浩と2日連続で一、二番コンビを形成した久保修は、四球、中前打、左前打、中前打と塁に出まくった。

日髙暖己の立ちありでボール球を振らず出塁。中村貴浩の4球目で走ってアウトになったが、コルニエルの低目の真っ直ぐをヘッドを残して素直に打ち返した三回には二盗も決めた。

大卒2年目。野球エリートとは無縁の道を歩んできた久保修は1月、ヤクルト山田哲人の下で打席での考え方を学び、打撃フォームも左足の使い方などを模写して2年目に賭ける意気込みを日南区アンプにぶつけてきた。同期の中村貴浩は、1年目で育成から支配下登録という結果を出して追いついてきた。負ける訳にはいかないのである。

この二人よも3学年下の田村俊介も日髙暖己と長谷部から右前打を放ち、この2日間で6の3と「井端監督も大絶賛」の紹介コメントに相応しい打力を発揮中。PC間の真後ろで見守る新井監督や朝山打撃コーチが3人揃って沖縄行き航空券に太鼓判を押す形になった。

秋山と野間が沖縄で合流すれば若手vs中堅・ベテランの外野のポジション争いがいきなり激化することになる。宮崎SOKKENスタジアムでキャンプを続ける龍馬が、もしもこの現状をその目で見たならば、どんなコメントを残してくれるだろうか。

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