5月9日(長良川球場)18時開始予定の中日-広島5回戦のみどころ

予告先発は広島が床田、中日が福谷。

岐阜県内では対策本部が設置され、8日朝まで大雨に対する警戒が続いた。長良川球場そばを流れる長良川も増水した。きょう9日は降水確率0%。

ところで新聞の時代はすでに終わったが、当事者はすがる思いで販売部数に固執する。6年ぶり中日一軍戦開催にはそういう意味がたぶん、込められている。

岐阜市内では地元の岐阜新聞と中日新聞がほぼ互角。県内全域でのシェアでは岐阜新聞が3割に届かず、中日新聞が6割近い。

中日グループにとっては大事な商圏である。当然、チームにも勝ってもらって新聞がたくさん売れた方がいい。

こうした話もあと10年もすれば聞かれなくなるだろうけども…

中日は大事な試合に福谷を立てる。現在、2連勝中の右腕は愛知県知多市出身。

4月23日と5月2日、ともに阪神相手に七回途中まで投げて1失点で勝つがついた。

その前は4月12日のカープ戦(バンテリンドームナゴヤ)で序盤3回パーフェク投!

しかし四回、菊池の内野安打をきっかけに野間左前打、秋山四球の満塁から龍馬の2点打によって途中降板となっている。

その野間。長良川の空気を吸えば中部学院大時代の“初心”に戻り勇気100倍!

…というか野間は佐々岡監督からキャプテンに指名された昨季が3割を打ったものの85試合の出場に止まり、新井監督からキーマンに指名された今季もわずかなら打席数が規程を下回り、しかも打率・205。出塁率も・253。

同じ左打ちの秋山、龍馬、坂倉と比べてその内容がガクンと下がる。左打者に偏る打線だけに“そんなことなら相手先発が右腕でも、もういっそ野間は外そう”ということにもなりかねない。

巨人とゲーム差ゼロの最下位にいる中日は、DeNAに3連敗、阪神に1勝2敗のあと巨人に3連勝して息を吹き返した。

きょう先発の床田はここまで5試合に投げてクオリティスタート成功4度、防御率1・67はリーグ3位で今季中日とは初対戦。ここまで2勝と打線の援護が少ない中でも無敗を誇る。開幕から29試合で6本塁打、80得点(ともにリーグ最少)の中日打線を、野間と同じく大学時代の主戦場マウンドできっちり封じたい。

ただ、28試合で90得点87失点のカープが相手の攻撃がどうのこうの、と言えた義理ではないのだが…

1試合平均3・2得点の打線で新井監督がG7広島サミット開催の副産物、きょうから2週間の長期ロードをどう戦うか?

縁起でもない例で恐縮だが、コロナに大量感染した2020年の佐々岡カープは交流戦にそのまま突入して壊滅的な惨敗を喫した。

しかしチーム力以外の要素はペナントレースの順位に反映されない。

言い訳はできない、ということ。現在、チームの借金は2。最低でもこの2週間を勝率5割で乗り切りたい…

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