8月11日(京セラドーム)18時開始予定の阪神-広島19回戦のみどころ
予告先発は広島が九里(5勝6敗)、阪神が高橋遥人(0勝0敗)
昨夜の大竹“降板太郎”KO劇は鮮やかだった。二回に2点取っただけでも収穫なのに、七回にも2点取って岡田監督の腰を上げさせた。
ちなみにゲーム後の岡田監督は、第1戦の「見ての通り」から「何もないわ」になり、会見なしだった。
今季3試合計20イニングで奪った得点は2、中村健人のソロと矢野のタイムリーだけだった左腕をついに攻略した。
二回の先制点は末包の先頭打者四球からだった。今季6の2、うち1本が二塁打という末包を警戒したのだろう。続く坂倉は球団タイ記録となる9打数連続ヒットでチャンスを広げた。
午後2時から東広島市内であった前田智徳さんのトークショーでファンから「優勝のキーマン」を聞かれたレジェンドは坂倉の名前を即挙げた。
「はっきりしているのは打撃力があること、キャッチャーとして成長しながら、このまま最後までいってくれたら優勝…」と“解説”した。
レジェンドの逆スピンのかかった打球は美しい放物線を描いた。坂倉も同じタイプだ。
あれだけ「打てない」と言われてきた打線は8月の9試合で5点以上が4回。試合後、勝った森下は「最近は本当に打ってくれてますし、粘り強くなげていけば勝てるのかなと思ってマウンドに上がってます」と話していた。
充実した投手陣を援護しきれていなかった打線にまで火が点けばますます勝てる確率は上がるだろう。
それにしても…
昨夜の横浜スタジアムではDeNA打線が19安打14打点。ヤクルト投手陣は崩壊…
さらにみずほPayPayドーム福岡では楽天打線が4本塁打を含む17安打で13得点、ソフトバンクの大黒柱、有原が火だるまになった。
投手陣にへばりが出てもおかしくない時期だ(そうは言ってもソフトバンクはドーム球場なのだが…)。カープ投手陣の粘り強さが光る。
そんな訳で今夜の九里も森下に続きたい。先週日曜日の中日戦は6回で9安打されたが2失点で勝ち投手。初回に5点の援護があり、新井監督も交代機をうかがいながら、酷暑のマツダスタジアムのマウンドでもいっぱいまで引っ張った。
阪神戦は今季2戦2敗、対戦防御率8・28となっているからリベンジはマスト。
7月3日のマツダスタジアムでは大竹(7回1失点)に投げ負けた。6回8安打2失点で六回、佐藤輝明に二回にソロ、六回に2ランを打たれた。投げてはいけない低目だった。7月21日の甲子園球場では三回に6安打されてKOされたがこの時も佐藤輝明は四球と適時打だった。
阪神の予告先発は高橋遥人。大卒6年目左腕は苦労人だ。一軍では1009日ぶりの登板になる。2021年11月に左肘を手術、2022年4月にもトミージョン手術。2023年11月には育成契約となり、それ以前に結婚していたことも明らかになった。
今季は4月17日のオリックス二軍戦で893日ぶりの実戦復帰を果たした。そして7月20日に支配下登録…
このタイミングで復活を期す左腕の起用に踏み切った岡田監督がどんな采配で逆襲をかけてくるかも注目だ。
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