カープダイアリー第8516話「松本人志と吉本興業、伊東純也と日本サッカー協会、中村奨成と…」(2024年2月6日)

画像は2018年1月、広陵時代と同じ”髪型”で大野合宿所に入るルーキー時代の中村奨成 、今回の日南キャンプにもまた同じ風貌で登場したが大事なのは”そこ”じゃない…


さすがは藤井ヘッド、そして新井監督…という第2クール初日になった。

新外国人投手のトーマス・ハッチとテイラー・ハーンが合流。1月31日の入団会見から中中5日という余裕の日程でチームの一員となり、さっそくブルペンで投げた。

朝発表の練習表ではふたりはブルペン外のメニューになっていたが「志願した」という。新たな環境に早く慣れたい、と思うのが人情。無理をさせないように、という首脳陣の配慮より、ふたりのモチベーションが優先された。

野手では二俣、韮澤、羽月、それに中村奨成が天福組練習表に名を連ねた。ある意味、予想できたメンツだ。1年前のこの時期、内野手3人はともに天福球場スタートだった。内野は連携が命。菊池や小園や新外国人との“ボール回し”の数を増やしておかないと、実戦で力が出せない。



中村奨成の場合はかなり状況が異なる。

新聞の中には「一軍昇格」などと表現するところも出てくるが、それでは読者を戸惑わせるだけ…

打撃ゲージの中でスイングする姿からは成長の跡が見られない。ただ、強く振っているだけ。捉えた時の飛距離はいい感じだが、だからと言ってドミニカ練習生勢よりぶっ飛ばす訳でもなく、1年前のこの時期に見事な放物性を描いて見せた龍馬の足元にも及ばない。

求められているのは飛ばすことではない。ほとんど可能性ゼロ、と言っていい一軍枠をこじ開けるために必要なのは確実性…

だが野球の話とは別の次元で、その姿勢は常に問われている。

本人が頼んだ訳ではないのだが、球団側は一連の女性問題報道に関してひと言も触れないできた。ファンへの謝罪はもちろんない。なかったことになっている。それでうまくいくはずがないとは思わないのか?




森保ジャパンはアジア杯準々決勝敗退に終わり、SAMURAI BLUE騒動はさらに広がりを見せ始ている。ここぞとばかりに「森保解任論」にも火が点いた。

年の瀬に文春砲が松本人志の性加害問題を報じてこの手の話題に世間の耳目が集まっていたところに、追い打ちをかけるように週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」で報じられたのが伊東純也問題だった。

女性の同意なく性行為に及んだとして刑事告訴され、大阪府警が女性2人の刑事告訴を受理し捜査している、というものだ。

芸能界の頂点に長らく君臨した松本人志はもう2度とテレビに出てくることはない。それはそれで強烈なエンディングではあったのだが、今回もまた別の意味でインパクトが大きい。ネット上では擁護論が飛び交う事態となったが、しかしおそらく報じられた側に勝ち目はないだろう。

松本人志のケースでは吉本興業の一発目の声明が「一切事実はない」だった。この初動ミスにより、吉本興行は大きく後手を踏み、ジャニーズの次は吉本、のレッテルを張られた。

一方、日本サッカー協会は同じ轍を踏まなかった。



同協会の田島幸三会長は2日に都内で会見を開き、伊東純也の代表離脱を発表するとともに、会場に詰めかけたメディアの質問に最後まで答えた。1日に離脱が一度発表されたあと、日付が変わって深夜から朝方までの間でチーム残留の可能性も模索され状況が保留され「総合的に判断」してチームに残ることはNOという結論に至った、という。

新潮報道から離脱までの流れや協会の考え方に関して田嶋幸三会長は包み隠さず打ち明け、会見の終わりに再度、報道陣にトップが頭を下げ、今後の協会の対応についても語った。カープ球団の対応とは180度違っていた。

新井カープは今季40年ぶりの「日本一」を目指すという。オーナー代行とし球団トップに就任した松田元オーナーが最初に行ったのが球団に対して正論を吐いた「高橋慶彦切り」で、以来もう40年…。野球の神様はカープファンの願いを受け止めてくれるだろうか…


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