カープダイアリー第8604話「天敵・東攻略に失敗、マツダスタジアムコイ祭り開催はいつ?」(2024年5月3日)

広島市内はフラワーフェスティバル来場者で午前9時ごろから大賑わい、となった。コロナ禍と広島サミットを経て5年ぶりに3・4・5日に“フル開催”される。

開催初日としては歴代2位の75万2000人程度がイベントを楽しんだ、という。

1975年のカープ初優勝を記念して行われた優勝パレードがその原型。そこに“目をつけた”地元中国新聞が中心になってこの広島を代表する祭りを育ててきた。

新井監督は1977年1月生まれ。戦後の広島の歴史の中で最も大きなこの出来事はテレビ、新聞などでしか知らない。

しかし自らは平和大通りでの優勝パレードに、オープンカーで参加した。隣には黒田博樹球団アドバイザーが座っていた。夢を一度はかなえたことになる。

だが、まだ日本一は成し遂げていない。目指すは打倒オリックス!打倒ソフトバンク!あるいは打倒日本ハム!

そのために手塩にかけて育ててきた選手たちがいかに公式戦で力を発揮してくれるような采配を揮えるか?

だが、この日、試合後に指揮官が口にしたのは「私が反省したい…」というひと言だった。

どう打線を組み替えてもなかなか点が入らない。世の中は4月27日から長い人で10連休に入っているが、それに呼応するようにカープ打線も休みがち。27日のバンテリンドームナゴヤで6点取って以降は4試合でたった3得点、延長12回が2度もあったのに、だ。

開幕戦で九里と投げ合った東攻略がこの日、最大のテーマだったが終わってみれば八回途中まで7安打したものの零封された。これで昨季の6試合と合わせて計8試合で一度も土をつけることができず、チームとしての対戦成績も1勝7敗と圧倒されている。

無論、攻略法はミーティングで選手たちには伝えられているのだが、結果がすべてだから確かに「反省」するしかない。

昨季16勝でタイトルを手にした東は、初球からストライクゾーンに投げ込んでくるのが特徴で、この日も打者23人中、初球ボール球は3度だけだった。真っすぐの球速は142、3キロ前後。チェンジアップ、スライダーをアウトロー、インローに投げ分けてくる。

2点ビハインドの二回、先頭の小園がチェンジアップを泳ぎながら中前打にした。が、続く坂倉はチェンジアップを打って4・6・3併殺打に終わった。
 
七回の二死一、二塁では、この日一軍に呼ばれた中村健が初球の外角チェンジアップに手を出して中飛に倒れた。
 
八回には一死二、三塁と東を攻め立てたところでDeNAベンチが動いた。二番手・伊勢vs代打松山。3万1520人のファンで埋まったスタンド最大の見どころとなって、悔過は初球ファーストフライに終わった。
 
中15日で先発したアドゥワ誠は一、二回に失点したあと三回から六回までパーフェクトピッチングで負け投手。勝ちがつくか、どうか、は投手にとっては大きな意味がある。勝てば自信になるし、負ければ気持ちも萎える。

0対2完封負けに甘んじた結果、中日とゲーム差なしの最下位に後退した。チームとしても気持ちの強さが試されている。理想は貯金を持って交流戦を迎えること。4日と5日はマツダスタジアムでもコイ祭り!連勝で勝率を5割に戻せるか⁉

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