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こうちゃうかな?という思索

先日「桂文華のおもしろ落語教室発表会」のオンライン打ち上げに参加したときに僕が気になったキーワードです。落語の稽古をしていると、登場人物はどう感じて、あのセリフがでているんだろう?という問いが生まれてきます。

台本を覚え、口慣らしするのに必死だ。登場人物の想いを考える余裕なんてない。ただ、ふと登場人物の想いに思いを寄せる場面がある。自分の好きな場面にその傾向があるように思う。

こうちゃうかな?と登場人物の想いに自分なりの答えを出していくと、噺に灯が入るような感じがある。

こうちゃうかな?を軸に噺の世界観が広がっていく感覚が出てきます。自分のこうちゃうかな?を持って、他の人のこうちゃうかな?を聴くと、おー、そんな解釈してはるんか!面白い!っと、さらに世界観がひろまってしまいます。そうなってくると、探求心が灯り、噺の沼にハマっていく。噺の探検状態だ。

こうちゃうかな?という松明を持って噺の思索の旅は楽しい!また仲間といっしょに探検できるともっと楽しい。探検隊みたいだ。

はやく台本を肚に落とさないと思索探検には出られない。
台本をテーブルの上に置き、ICレコーダーの録音ボタンにスイッチを入れた。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。