【特撰記事#19】脳内編集力
先日、東京へ日帰り出張した帰り、10年以上つきあいのある先輩と飲みに行った。この先輩はあるビジネスセミナーで知り合ってからのつきあいで、馬がとても合う先輩なんです。
大手の資材商社の責任者を長年務めておられ、昨年60歳を迎え、一線から引いたものの、これまでの蓄積を生かした仕事のやり方をしていて、ひょうひょうと楽々サラリーマンを務めておられます。
現在は、仕事はシャシャッとすませ、空いた時間を趣味である、絵描きや物書きを楽しむ日々とのこと。
先輩はインプットするとアウトプットがおそろしく速く、(仕事ができる要因のひとつだと思う)絵描きや物書きでも同じように発揮している。
そんな先輩の口ぐせは、「会社のもんは仕事おそいんだよ~、俺が1時間で終わらせるのに、みんな1週間とかかかんだよな」なんです。
1時間と1週間ってえらい違いやなと、いつもはスルーしてたんだけど、
「それって、なにが違うんですか?」と質問をしてみた。
先輩
「え?ショートカットだよ、ショートカット! 課題があるでしょ、A、B、C、Dって手順があるとするでしょ、みんな順番にやってくんだよ、それだと、時間はかかってまうんだよな。」
ぼく
『そらそうですよね、普通順番にやるでしょ、先輩はどうするんですか?』
先輩
「だから、ショートカットだっちゅ~の。俺はさ、課題に関係する人を知ってるんだよ、AからDにいければいいんでしょ、だから、電話すんだよ。一本、それで終わりなんだよな」
ぼく
『電話だけ?』
先輩
「そうだよ、ほんで、たのむんだよ。自分でやらなくていいっちゅうこと。そしたら詰みだよな」
ぼく
『たしかに』
先輩
「そうだろ、全部自分でやろうとするから時間がかかんだよ。やりたいことの情報を誰が知っているのかを知っていることが大事なんだよ。ということは、普段からいろんな人と関係を結んどかなあかんわな。みんな、そこがわからへんから、いつまでたっても日数がかかってしゃあないねんな」
ぼく
『ははぁ、なるほどぉ』
先輩
「ただな、欠点があって、うちの会社の中だからできるんだよな、会社の外では通じひんねん。あたりまえやけどな」
という内容でとても勉強になった。
会社の中しか通用しないのはそうかもしれないが、考え方は会社の中であっても外であっても関係ないなとぼくは思っていた。
実際、先輩は外の情報を積極的にとっていた。ぼくにもバス業界はどう?って、ちょいちょい電話をしてこられるのです。
先輩は、情報を取り、整理し、アウトプットが普段の生活の癖になっているように思うのです。
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。