マガジンのカバー画像

リアライズ文華落語塾

31
桂文華師匠の元に集まり、落語を学んでいる落語塾の紹介です。半年で一席覚えて高座で発表するまでのカリキュラムを運営し、9年になります。
運営しているクリエイター

#落語の構成

初めての落語発表会「犬の目」

僕が初めて演じた噺となった「犬の目」 軽い噺とされ、いわゆる前座噺といわれているそうだ。 この噺はファンタジーの要素が強いため、丁寧に演じることが大切だと聞いた。ファンタジーはありえない状況をお客さんに想像してもらう。お客さんの頭の中に「ハテナ?」を作らせないよう丁寧な所作で演じる。 この丁寧な所作がめちゃくちゃむつかしい。台詞をいいながら、丁寧な所作ができていれば、噺家になっとる!と思いながら稽古をした。 複数の登場人物が出てくる場面があり、位置関係が想像できず、どこ

ご機嫌さんのカエルさん

9/19(日)は桂文華のおもしろ落語教室発表会に行きました。 桂文華師匠のもとで落語を学んでいる生徒の発表会になります。 落語を演じることで大切なことをひとつだけ上げるとしたら、 機嫌よく演じることだと僕は思います。言い換えると、 【ご機嫌さん状態】が最強であると。 どんなに完璧な台本で完璧に演じていたとしても、【ご機嫌さん状態】には敵わない。僕の最強のライバルであります。悔しいけど負けてしまいます。 先の発表会において、「ガマの油」を演じた極楽亭カエルさんは、ほんま

落語発表会 「死神」

発表会二つ目に演じたネタは、 「死神」であった。 米津玄師がリリースして、広く知られるネタとなった。外国のお話を落語に仕立てられたと聞いた。 僕の演じた「死神」はハマり役で、不気味な死神だと言われた。当時、小学3年生の息子から「もう、にどと死神せんといて!」とクレームがついたほどだ。 自分では、そんな不気味な感じを出しているつもりはない。もしかすると、僕と死神の持ち味を引き出すよう文華師匠が仕立たのかもしれない、と思った。 発表を終え、高座を降り、 「死神やばかった