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落語の稽古

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落語塾での稽古模様を記事にしています。
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#あざとい

台本の覚え方

文華師匠に落語の稽古をつけてもらうときにソッコーでバレることがある。それは、台本を覚えていないことだ。 具体的には台本を頭で思い出しながら話している状態だ。聴かされる側にとって、一番キツイ状況だと思う。話す側はその場においては懸命なのだろうが、聴かされる側はたまったもんじゃない。内容がグダグダだからである。 台本を覚えている定義とは、セリフが肚に入っていること。いちいち思い出さなくてもスッと話ができるという状態になる。実は落語の稽古はそこからが本番でセリフが肚に入っていな