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神はサイコロを振らない

神は完全な存在だから、その神が創ったこの宇宙は、最初から「完全に調和」しているはずだと考える人たちがいる。神様がサイコロを振ってこの世を造り、出来た世界の出来不出来は運任せじゃよと、サジを投げる手法は採らないはずと考える。つまり宇宙や世界を「混沌では無く、秩序と調和」と信じるのである。全ては筋書き通り、シナリオ通り進行している、人類歴史は神様の描いた筋書き通りに終わると信じる人たちがいる。つまりハルマゲドンが予定の結末なら、人類史の結末は人類滅亡という事になる。このように最初から決まっていると言う考えを「決定論」と呼ぶ。つまり自由なんて見かけ上の幻想に過ぎないと考える。一方、自由は大事だから神はサイコロを振って、出たとこ勝負に出るかもと考える人たちも居る。アインシュタインは確率論を嫌った。「確率的に手の指は5本です」では、人間としては困る。だが植物はその辺気にしないみたいで、葉っぱの形ってこんなもんじゃろと造ってる気がする。何れにせよ「ハルマゲドンなんて無い」と信じるか、いや絶対有ると言い張るかで、人類の命運は大きく違って来る。無神論者なのに、ハルマゲドンは不可避、なんて言うのはおかしい。人類に人類史の結末をネタばらしする、間抜けな神様は居ない。結末は私だけが知っている、こりゃ発売したらその本はベストセラーになるよ。ハルマゲドンって、元の意味は「メギドの丘」だよ、地名が特定されたらイスラエル人は困るんじゃないの?あっそうか、そこで神の奇跡をショーアップして、神の健在ぶりをアピールする魂胆か。これはスリリングで目が離せません。つまり人類全員の目を、メギドに向けさせる作戦である。だがシナリオが狂って来て、シナリオライターは首になり、シナリオが独り歩きして暴走し宇宙全体が木っ端微塵になる、そういうオチだって有るかも。「生きても死んでも同じ事」と、悟った猫は未来を予言しない。無数のパラレルフューチャーは、人類の丁半博打を待ち侘(わ)びる。ショウガラゴは、核のボタンに興味津々(しんしん)だ。それでヤギはと言うと、ヤギは目下考え中か?



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