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流れ着いた者達

朝の散歩をしていると、海藻たちが岸に打ち上げられている。これは単なるゴミである。私はこのゴミを拾い集めて、味噌汁の中に放り込む。また何時もの0円生活かよ。大体年を取ると、肉が欲しくない。350mlの缶酎ハイを飲むと胃にもたれる。近くにキノコは生えて無いし、山菜も無い。野草くらいなら生えている。自分が歩き回れる範囲は案外狭い。これが今の私の全宇宙である。駅の反対側まで行って帰って来るだけで、軽登山した気分になる。足腰は幸いなことに、まだ健脚を保っている。今暫くはこの宇宙を漂流するとしよう。

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