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善悪の此岸

楽園に居た頃のアダムとイブは、全き善の中に居た。それが善悪知るの木の実を食べた事により、全き善は相対的善と相対的悪の二つに分離して現象する世界に住むようになった。詰まりこの世界に存在する善は何処まで行っても、相対性理論内の相対的善でしか無い。そしてその故に、誰か他人に裁いてもらう他人依存の善である。それで最後の審判が必要になる。自分が善を為しても、あれで良かったはずと確信が持てない。だから楽園は全知に近くないと住みづらい。前生と今生が分離している限り、楽園には復帰出来ない。

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